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第13章 【パリとオペラ 2つのオペラ座】 
                                                      2014年6月21日

今回は、(ジャパン・エキスポ・イン・パリ にちなんで、)
パリとオペラについてお話したいと思います。

パリには、
オペラ・ガルニエとオペラ・バスティーユという
二つのオペラ座があって、
多分皆さんが真っ先に思い浮かべるのは、
豪華絢爛なオペラ・ガルニエのほうではないでしょうか。 
でも実は、
オペラ・バスティーユのほうで
多くのオペラが上演されているんです。

オペラ・バスティーユは、
1989年に作られた新しいオペラ座で
、どの席からも舞台が見やすいように作られています。
ガラス張りのモダンな建物で、地上7階地下6階建て。 
舞台装置は最新のコンピューター制御という、
見た目も中身も現代的な劇場です。
世界で一番多い、9面の舞台を持っていて、
音を遮ることができる壁を使っているので、
上演中でも
他の舞台のリハーサルができるという特徴もあります。

1989年というと、ちょうどフランス革命から200年。 
それを記念してバスティーユ広場の西側にあった
駅の跡地に作られました。 
200年前に、白旗が掲げられた、
あのバスティーユ牢獄のあった場所に、
今ではシトワイヤンたちが
オペラを楽しむ劇場ができているんですね。
アンドレもオスカルも
きっと天国で喜んでくれていると思います。

今、オペラ・バスティーユでは、
6月から7月にかけて、
椿姫やラボエーム、ノートルダムドパリなどが
上演されています。

そしてオペラ・ガルニエのほうは、
皆さんよくご存知の通り、
1875年に建てられたネオ・バロック様式の劇場で、
シャガールが描いた天井画も有名ですね。

観光やショッピングに便利なパリの中心地、
オペラ地区にあって、
いかにもパリらしい雰囲気の伝統的な劇場です。
ここの屋上では、ハチミツが作られているんですよ。 
フォションで『オペラ座のハチミツ』とてして売られていて、
ほのかな花の香りが上品で人気があるようです。

パリにゆかりの作曲家というと、オッフェンバック。
1819年、プロイセンに生まれて、
14歳の時パリに出てきてから革命の一時期を除いて
終世パリで暮らしました。 
美しいメロディを次々に生み出すので、
ロッシーニはオッフェンバックを
『シャンゼリゼのモーツアルト』
と評したという話があります。 
オペラは唯一「ホフマン物語」を残しただけですが、
たくさんのオペレッタを上演して大変人気がありました。

バレエ音楽『パリの喜び』は、
オッフェンバックの代表作からセレクトして
ロザンタールがまとめたもので、
とても美しいメロディがいっぱいつまっています。

オッフェンバックのオペレッタはとてもたくさんありますが、
『天国と地獄』がものすごく有名ですね。
明るく楽しいメロディとリズムで、運動会のイメージ、
かけっこや障害物競走では
なくてはならない音楽となっています。

19世紀、華やかなパリで建築された
旧劇場オペラ・ガルニエと、
20世紀に建てられた新劇場オペラ・バスティーユは、
共にフランスの国立歌劇場として大きな存在となっています。

オペラ・ガルニエはその美しい建物そのものが,パリの中心地で、
シンボルのような存在になっていて、
一方、オペラ・バスティーユは時
代の最先端といく技術とデザインで
新しいフランスのシンボルとなっています。 

フランスの歴史と今を感じながらオペラを楽しむのもいいですね。