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第4章【カヴァレリア・ルスティカーナ】 2014年1月23日


毎回、皆様にオペラの楽しさを少しずつお伝えしていくこのコーナー。

『売らいでか』公演中は
《オペラの中に男の浮気を探してみると?》
をテーマに、3回シリーズでお届けしようと思います。
   
『売らいでか』のお稽古中に、
男の浮気を元に繰り広がるいろいろなストーリーや感情の渦に
どっぷりはまっていて、
ふとオペラの世界ではどうなんだろう?と考えてみました。

オペラといえば、激しい恋愛感情や嫉妬が、
びっくりするくらいのストーリー展開でドラマチックに描かれている
そんなイメージなんですけれど、
実は女性の奔放な愛が中心になっていることが多くて、
いわゆる亭主の浮気に苦しむ女性の姿とか、
それがテーマになっているものって案外少なくて思いつかないな、ということに気がついたんです。

オペラに出てくる女性って、
男の浮気で嘆いたり苦しんだりするというより、
自分の愛を追求する感じ。
カルメンとかマノンとか、主に女性の浮気が中心。 
男性が作り手で、男性の悩みが描かれているから?
男の浮気が歌われているものって本当に少ないんです。
 
そんな中でも、よく探してみると、3つほど思い浮かびました。  
  
  マスカーニ作曲の『カヴァレリア・ルスティカーナ』
  プッチーニ作曲の『蝶々夫人』
  モーツアルト作曲の『フィガロの結婚』

今日はこの中から、
『カヴァレリア・ルスティカーナ』を取り上げてみます。

1890年初演、ローマのコンスタンツィ劇場  
イタリアのシチリア島のお話
このコーナーの始まりで今日かかったメロディが有名で、
耳なじみがあるのではないでしょうか。


日常生活に密着した現実の生々しさを
見事に表現したヴェリズモ・オペラ。
この作品では、シチリア島や南イタリアの雰囲気がよく出ています。

シチリアの村娘サントゥッツァ。  
恋人が、浮気をしていることを知ったサントゥッツァは
浮気相手の旦那さんに、そのことを言ってしまいます。
すると旦那さんは想像以上に激怒! 
恋人を殺してしまいそうな勢いです。  
後悔さきにたたず。  結局、決闘で恋人は殺されてしまう。
そんな激しいストーリーです。
  
サントゥッツァの苦しい感情が美しいメロディにのせて歌われる
<サントッツァのアリア> 
グッと胸に迫ります。

元々好きだったり、憧れていた相手に、仕組まれてよろめいていく男
ちょっと売らいでかと似ていますね。