😎あのね😁
😘『フィガロの結婚』😎{DC433E54-2A5B-4C61-90E9-82F3926222E5:01}

は  フィガロがタイトルロールなんだけど、『売らいでか!』亭主売ります。に
にちなんで伯爵の浮気をテーマに、❤️スポットをあてます。

😠初夜権😠ていう領主  が、😠花婿より先に花嫁と一夜を共にする権利😠があったとかってビックリ😱だけど

😉フィガロの結婚は、日本でも頻繁に上演されている😊オペラ・ブッファの最高峰

『フィガロの結婚』には聴きどころのアリアがいっぱい!伯爵が歌う<もう飛ぶまいぞ、この蝶々>、ケルビーノの<自分で自分がわからない>、<恋とはどんなものかしら>、

そして❤️伯爵夫人の凄く有名なアリア😉<愛の神よ、照覧あれ>❤️このアリアが、今回のテーマにまさに、ピッタリのアリア


この『フィガロの結婚』の前に『セビリアの理髪師』(ロッシーニ)で、まだ結婚前の伯爵と伯爵夫人(ロジーナ)がフィガロの機転で、やっとの思いで結婚するまでの物語なんだけど
 いろいろな因縁話があって
 簡単なあらすじは…アルマヴィーヴァ伯爵がまだ独身の頃、ロジーナと結婚するために彼女を厳しく監視している後見人バルトロ対策を町の何でも屋フィガロに依頼。彼は見事にその役目を果たし、伯爵はめでたく結婚します。その報酬として
彼フィガロは従僕に召し抱えられ、当時その地方にあった悪習「初夜権」も廃止されることとなったのでした。
でも、また伯爵は、これを復活させたいんだ

この伯爵の浮気をなげく、伯爵夫人



全体のあらすじ

フィガロの結婚/モーツァルト

Le Nozze di Figaro / Wolgang Amadeus Mozart

主な登場人物

❤️伯爵夫人(ソプラノ)・・・「セビリアの理髪師」のロジーナ。 伯爵に口説かれ伯爵夫人となったものの、浮気に悩まされる。

❤️アルマヴィーヴァ伯爵(テノール)・・・若い女性にすぐ手を出す領主。今度結婚するスザンナをねらっている。

❤️フィガロ(バリトン)・・・伯爵の召使い。「セビリアの理髪師」は機転をきかせ八面六臂の活躍をするが、本編では許婚のスザンナに頭があがらない?

❤️スザンナ(ソプラノ)・・・伯爵夫人の侍女。フィガロの婚約者。

❤️バルトロ(バス)・・・医師。昔の伯爵夫人の後見人。

❤️マルチェリーナ(ソプラノ)・・・バルトロの女中頭。

❤️バジリオ(バス)・・・音楽教師

❤️ケルビーノ(メッゾ・ソプラノ)・・・伯爵の小姓。女性に一番興味のある年頃なので、あちこちの女性に声をかける。

❤️バルバリーナ(ソプラノ)・・・庭師の娘。スザンナの従姉妹。

🍋あらすじ🍒

 アルマヴィーヴァ伯爵の屋敷では伯爵の召使いのフィガロと伯爵夫人の侍女のスザンナとの結婚式の準備に追われています。部屋におくダブルベッドの大きさをチェックしてうたかれているフィガロに、スザンナは伯爵が自分に手を出そうとして伯爵の部屋のすぐ近くに二人の部屋を準備しているに違いないと注意します。浮気な伯爵は夫人に飽きて、スザンナに執心のあまり、昔の領主の特権であった初夜権(領主が花婿より先に花嫁と一夜を共にする権利)を復活させようとしていたのです。

 伯爵の小姓ケルビーノは、思春期まっさかりできれいな女性にすぐ手を出そうとします。スザンナに迫ったかと思えば、伯爵夫人のリボンをこっそり隠し持ったり、スザンナのいとこのバルバリーナにも言い寄ります。浮気をしようとする現場にいつも居合わせるケルビーノに腹を立て、伯爵はとうとう軍隊行きを命じます。

 軍隊を何とか逃れたいケルビーノは、あこがれの伯爵夫人にとりなしてもらうようお願いに行きます。ちょうど伯爵の浮気を何とかしようと計画を練っていた伯爵夫人とスザンナは、ケルビーノを女装させて伯爵が手を出そうとしたところを押さえようと計画しますが、そこへ伯爵夫人が浮気していると勘違いして伯爵が乗り込んできたため、あわてて窓から飛び降りて間一髪で逃げ出します。

 その頃、フィガロにも災難がおこります。以前フィガロに手痛い目にあわされた医師バルトロ、音楽教師ドン・バジリオはなんとかして彼に復讐しようと画策していたところ、フィガロがマルチェリーナに借金しており、もし返せなければ結婚する。という証文を書いていたという事実が判明。このことを知った伯爵も大喜び。ところが、その裁判の最中にフィガロはととの子供であったことが判明し、二人はフィガロ達と一緒に結婚式をすることになりました。

 自分の思惑通りに事が運ばなくてイライラしている伯爵の元に、スザンナから深夜の庭園で逢引きしたいと約束した手紙をもらって大喜び。それを知ったフィガロも取り乱します。

 ところが、これは二人の策略で、お互いのドレスを交換して罠をしかけたのでした。そうとも知らずに自分の妻をスザンナと勘違いして言い寄った伯爵は大慌て。結局みんなの前で二度と浮気はしないと誓うことになります。 フィガロも一度はスザンナを疑ったことを謝り、ハッピーエンドのうちに幕が閉じます。





🍒第1幕


まず、フィガロは伯爵がくれるというベッドが、部屋に入るかどうかをみるため部屋の寸法を測っている。
伯爵がこの部屋をフィガロ達にくださるというのだ。
スザンナがそれを聞いて伯爵の下心に気づく。
フィガロは最近伯爵が奥方に飽きて、スザンナに色気を示しているばかりか、夫人との結婚を機に廃止を宣言した初夜権を復活させたいと画策していることを聞き大いに憤慨する。
それならこちらにも手があるぞと計略をめぐらすフィガロ(原作はこのあたりで貴族階級を批判するモノローグがあるが、ダ・ポンテの台本では、自分の婚約者を狙う伯爵個人への対抗心に置き換えている)。
マルチェリーナとバルトロ登場。フィガロに一泡吹かせようと相談する。
彼女はかつてフィガロから「借金を返せなければ結婚する」という証文を取っている。それを見たバルトロは「俺の結婚を妨害した奴に俺の昔の女を押し付けるのは面白いぞ。フィガロ(「セビリアの理髪師」で伯爵夫人ロジーナとの結婚を妨害した)に復讐する良いチャンスではないか」とほくそ笑む。

スザンナが登場し、マルチェリーナと口論したあと一人になると、小姓のケルビーノ登場。せんだって庭師アントニオの娘バルバリーナと一緒にいたところを伯爵に見つかって追放されそうなので、伯爵夫人にとりなしてほしいと懇願する。「あら最近彼女に恋しているの」とスザンナがからかう。彼は目下女性なら誰でもときめいてしまう年頃なのである。ここでケルビーノが「自分で自分が分からない」を歌う。

ところが、そこへ伯爵がスザンナを口説きにやって来る。慌ててケルビーノは椅子の後ろに隠れる。伯爵が口説き始めるとすぐに、今度は音楽教師のバジリオがやってくるので伯爵はあわてて椅子の後ろに隠れ、ケルビーノはすかさず椅子の前に回り込み、布をまとい隠れる。バジリオはケルビーノと伯爵が隠れているとは夢にも思わず、ケルビーノと伯爵夫人の間の話題を持ち出す。

「ケルビーノが奥様に使う色目をみたかい?」これを聴いた伯爵は思わす姿を現し、「今のは何のことだ?」と迫る。慌てたバジリオは打ち消すが、伯爵は続けて「昨日庭師アントニオの所にいったら、娘のバルバリーナの様子が何となくおかしい。そこでそばにあった布をふと持ち上げると...(と、さきほどケルビーノが隠れた椅子の上の布をはがす)おお、これは何としたこと」。「最悪だわ」とスザンナ。バジリオは「おお、重ね重ねお見事な」。

ここで三人がそれぞれの気持ちを歌うが、バジリオの歌う「女はみなこうしたもの(Cosi fan tutte le belle)。何も珍しいことではありません」という一節はモーツァルトの後のオペラ・ブッファ「コジ・ファン・トゥッテ」の主題となる。

さて、ケルビーノは伯爵夫人を通じてのとりなしを頼みにきていたのだという事実を何とか納得した伯爵ではあるが、「自分の連隊に空きポストがあるから配属する、直ちに任地に向かえ」と命令する。

そこへフィガロが村の娘たちを連れて登場。「私たちは殿様が廃止なさった、忌まわしい習慣(初夜権)から逃れられる初めてのカップルです。村の皆の衆と一緒にお礼を言わせてください」という。大勢の証人を頼んで初夜権廃止を再確認させようというフィガロ。「図ったな」と困惑する伯爵。しかし、ここは慌てず騒がす「皆の者、あのような人権侵害行為はわしの領地内では二度と行われないであろう」と廃止を改めて宣言した。

万歳!と叫ぶ村人。しかし、「盛大に式を挙げさせてやりたいからもう少し時間が欲しい」と村人を帰してしまう。がっかりするフィガロたち。ケルビーノが浮かない顔をしているのに気づいたフィガロは事情を聞くと「あとで話がある」とこっそり耳打ちし、ケルビーノの出征を励ますための豪快なアリア「もう飛ぶまいぞこの蝶々」を歌ったところで幕。

🍒第2幕


伯爵夫人ロジーナの部屋。夫人はひとりで夫の愛情が薄れたことを悲しんでいる。そこへスザンナ、ケルビーノと相次いでやってくる。伯爵夫人とスザンナは伯爵の行状を暴くために囮捜査をしようというのである。つまり、伯爵をスザンナの名前でおびき出し、女装させたケルビーノと会っているところを見つけて動かぬ証拠を突きつけようという計画である。ここでケルビーノが有名な「
恋とはどんなものかしら」を伯爵夫人に歌う。

スザンナが化粧道具を取りに行ったところにドアをたたく音と伯爵の声がする。夫人はあわててケルビーノを隣の部屋に隠す。部屋に入ってきた伯爵、妻が落ち着きの無いのをみて詮索する。するとケルビーノが隣で音を立ててしまう。「あれは何だ?」と問う伯爵に「スザンナが結婚式の衣装に着替えているのです」と言い訳する夫人。伯爵は納得せず、部屋を開けて見せろと言う。伯爵夫人は何と言う失礼なことを、と怒って見せるが気が気ではない。いらついた伯爵はついに鍵を壊してでも入ると言って、夫人の部屋を施錠して夫人とともに道具を取りにいく。

そのすきに部屋の陰に隠れていたスザンナが出てきて、ケルビーノを2階の窓から逃がし、自分は先ほどの部屋に入ってまちうける。戻ってきた伯爵夫妻が戸を開けると出てきたのは当然スザンナである。必死に非礼を詫びる伯爵。夫人も初めは事情がわからないが、しかし、スザンナの耳打ちでさとったあとは彼女と一緒に夫をやり込め、最後は寛大に許す。

フィガロがやってくる。そこへ庭師アントニオ登場。彼は夫人の部屋の窓から何物かが飛び降りて植木を壊したと苦情を訴える。怪しむ伯爵に、フィガロは「飛び降りたのは自分だ。スザンナを待っていたのだが、伯爵の声がしたので慌てて逃げたのだ」と強弁する。アントニオと伯爵は怪しむがフィガロはうまく言いこめる。そこにバルトロとマルチェリーナとバジリオの3人がやってきて例の証文で訴訟を起こすという。伯爵はこれで勝ったと思い、結婚式の前に裁判を行うことにする。各人の思いをそれぞれが歌うフィナーレで第2幕が閉じる



🍒第3幕


スザンナはマルチェリーナの引き起こした混乱から逃れるため、奥方と相談して2人だけで伯爵を罠にかけようと考えた。まずは、伯爵に今夜の結婚式のあと2人で会う約束を承諾する。伯爵とスザンナの駆け引きを歌う二重唱が終わると伯爵は去る。そこへ裁判に出るフィガロが登場。フィガロに「裁判に勝たなくても結婚できるわよ」と耳打ちするのを聞いた伯爵は一人でそれを怪しみ、さらに「わしがため息をついて嘆いている間に家来が幸せになるのか」と憤慨しつつ、自分の意地を通そうと決意し、法廷に入っていく。

ついに裁判が終わって、一同退廷してくる。伯爵の言いなりの裁判官は当然マルチェリーナの訴えを認める判決を下したのだ。さあ、借金を払うか私と結婚するかだとせまるマルチェリーナに対し、フィガロは「俺は貴族の出だから親の許しがないと結婚はできない」と食い下がる。いいかげんなほら話だと思った伯爵たちが、「では証拠を見せろ」と言うとフィガロは「幼いときにさらわれたので親はわからないが、かくかくしかじかの服を着ていて腕には紋章がある」、などという。これを聞いたマルチェリーナはなぜか真っ青になり、フィガロに右腕を見せろという。何故右腕だと知っているんだと思いながらフィガロが腕を見せると、マルチェリーナは慌てる。それもそのはず、フィガロは盗賊に盗まれたマルチェリーナの赤ん坊だったのだ。しかも父親はバルトロだという。つまり、昔、フィガロはバルトロ家の女中をしていたマルチェリーナにバルトロが生ませた子だったのである。「親子か?それでは結婚は成立しない」と判事が判決を取り消す。親子とわかった3人は抱き合っ
て喜ぶ。ここで有名な六重唱「この抱擁は母のしるし」(スザンナ・フィガロ・マルチェリーナ・バルトロ・伯爵・ドン・クルツィオ)が始まる。

そこにスザンナが走りこんでくる。「奥様からお金を借りたので、フィガロの借金を返します」といってそこを見ると、なんとフィガロがマルチェリーナと抱き合っている。早くも心変わりしたのかとカッとなったスザンナ、「違うんだ実は訳があるんだ」と近寄るフィガロの横っ面をいきなり張り倒す。マルチェリーナがスザンナに向かって、「さあさあ、お義母さんを抱いておくれ」というのを聞いて何のことかわからないスザンナが皆に「彼の母親ですって?」と聞くと皆口々に「彼の母親なんだ」と答える。おまけにフィガロがバルトロを、お義父さんだというので、ますます混乱したスザンナが同様に聞き返し、皆が肯定する。最後はどうにか納得したスザンナとフィガロたち親子が幸福に歌い交わし、作戦に失敗した伯爵と判事(どもりつつ)が失望して歌うが、これをひとつの曲に見事に納めているわけである。この曲はモーツァルト自身もお気に入りだったという。バルトロとマルチェリーナは、この際だからということでフィガロたちと同時に結婚式をあげることになった。

場面変わって奥方の部屋である。ロジーナは伯爵と結婚した当時の幸せな日々を回想し、今の身の上を嘆いている(レチタティーヴォとアリア「あの楽しい思い出はどこに」)。

注:このアリアは本来は裁判の場面の前に置かれていた。しかし、初演時にアントニオとバルトロが一人で演じられていたため、着替えの時間を確保するために現行版の曲順になったという説が最も有力である。現在は本来あるべき曲順で演奏されることが多い。

そこにスザンナが登場し、さきほどの急展開を報告する。あとは伯爵を懲らしめるだけであり、これはフィガロにも内緒の作戦となった。スザンナが伯爵に今夜会う場所を知らせる手紙を書く。

再び場面が変わって、屋敷の広間に皆が揃い、結婚式が始まろうとしている。村娘が大勢登場し伯爵夫人に感謝を捧げて花束を贈る。ひとりひとりから花束を受け取って頬にキスしていると、一人だけ顔を紅潮させてもじもじしている少女がいる。夫人がスザンナに「どこかで見た人と似ているわね」「ええ、そっくりですわ」などと話していると、そこに庭師アントニオが登場。その少女のヴェールを剥ぎ取るとそれはケルビーノだった。「おまえは連隊に行ったはずだが」と怒る伯爵に、庭師の娘バルバリーナが「殿様、いつも私に親切にして、キスをしながら、愛してくれたら何でも欲しいものをやるぞと約束してくださいますね。それならば、是非ケルビーノを私のお婿さんにください」と伯爵夫人の目前でいうので、自分に矛先が回ってきた伯爵は仕方なく望みをかなえることにする。

フィガロとスザンナ、バルトロとマルチェリーナの結婚式がいよいよ始まった。結婚式で結婚のしるしに花嫁の頭に花冠をのせるのは伯爵だが、スザンナの時に彼女は先ほど伯爵夫人の部屋で書いた手紙をそっと渡す。式が進んで皆が踊っているときに、伯爵は手紙を開こうとするが、手紙に封をしていたピンが指に刺さって驚く。その様子を見ていたフィガロが「誰か伯爵に恋文を出したらしいぜ」とスザンナにいう。宴も盛り上がり、一同で伯爵夫妻を称える合唱で幕となる。

🍒第4幕


伯爵邸の庭、もう日はとっぷり暮れた後である。バルバリーナがカンテラを手に何かを必死で探している。それを見つけたフィガロは何をしているのかと上機嫌で声をかける。バルバリーナは「伯爵からピンを探してスザンナに届けるよう頼まれた」と言う。フィガロは先ほどの伯爵の行動を思い出し、手紙を渡したのがスザンナであることに気づく。思わずカッとなるフィガロ。いっしょにいたマルチェリーナからピンをもらい、それをバルバリーナに手渡す。マルチェリーナは「まさかあの子がそんなことはしないだろう」となだめるがフィガロは聞かないで去る。残ったマルチェリーナは何か事情があるのだろうと察し、女同士助け合わないと、といってその場を去る。

フィガロはスザンナの浮気を暴いてやろうと人を連れてやってくる。庭に潜んで現場を押さえようというわけだ。事情を聞いたバジリオは、殿様は自分抜きで話を進めたのだなと思い、世の中を行きぬくための処世訓を歌う。

フィガロは仲間の配置を確認し、自分も隠れる。待っている間スザンナに裏切られたという思いと、彼女を愛する気持ちの板ばさみになって心を乱し、「男ども目を見開け」と女性の本性の浅ましさや嫌らしさを歌う。

スザンナと伯爵夫人が衣装を交換してやってくる。スザンナはマルチェリーナからフィガロが来ていることを知らされる。そしてレチタティーヴォとアリア「とうとう嬉しい時が来た~恋人よここに」を歌う。


🍒フィナーレ

さてそこにケルビーノがやってくる。彼はバルバリーナを探しに来たのだが、皆にとっては思わぬ邪魔者になりかねない。 まず、スザンナに扮する伯爵夫人を見つけると、スザンナだと思い込み、早速軽口をたたいてまとわりつく。夫人は伯爵が来たら計画がぶち壊しなので何とかやりすごそうとする。フィガロは気が気ではなくそばに近寄る。そこへ伯爵が登場し、スザンナのそばに誰かいることに気づく。近寄って邪魔者に平手打ちを食わすと、機敏に身をかわしたケルビーノと入れ替わりに寄ってきたフィガロの頬に命中し、驚いたフィガロはケルビーノと反対方向に逃げ出す。

伯爵はスザンナだと思い込んだ自分の妻を口説き始める。夫人は複雑な思いだがスザンナの振りをして彼に従ってついていく。二人が去ったのを見てフィガロが出てくると、スザンナも現れる。彼女は伯爵夫人を装うが、夫が彼女の「不実」を訴えるのを聞いて思わず地声を出すので、フィガロに気づかれる。状況を悟ったフィガロはスザンナにからかわれたお返しとばかり、伯爵夫人に「私の妻は奥様のご主人と浮気をしていますが、実は私も奥様をお慕いしております」などと口説きにかかる。変装を見破られたとは知らないスザンナは「この裏切り者」とフィガロを張り倒す。殴られたフィガロが笑いながらスザンナを抱擁しその声でわかったと打ち明けると、ようやく彼女もこのややこしい化かし合いに気づき、喜んで抱き合う。

そこに伯爵がスザンナに変装した妻を見失ってやってくるので、フィガロは再び「夫人」を大げさに口説き始める。これに気づいた伯爵はカンカンになり、皆を呼び集める。衆人環視の中、隠れ場所から人が次々でてくる。ケルビーノ、バルバリーナ、マルチェリーナらに続いてスザンナ扮する伯爵夫人が出てくるので一同驚き、伯爵は浮気の現場を捕らえたと勝ち誇る。「許してください」や「夫人」と皆が口々に懇願するのに対し、断固「いや駄目だ」と応じない伯爵。しかし、そこへスザンナの服を着た夫人が現れ、「私からお願いしたら許してくれますか」と聞くと伯爵を始め一同驚く。すべてを理解した伯爵は、伯爵夫人に心から謝る。夫人は「私はあなたより素直なので…ハイと答えましょう」とこたえる。
一同が伯爵夫妻を祝福して歌い、幕となる。🍒