2期生 田村 友の記事があったので一部抜粋
7月25日の京都サンガ戦でデビューを果たして逆転勝利に貢献すると、その後は群馬戦まで17試合連続で先発フル出場。MFの登録ながら最終ラインで185cm、88kgの高さと強さを存分に発揮した。
「試合に出ていないときから、やれる自信はあった」
デビューまでの軌跡をこう振り返る田村は、幼いころから地元福岡の大ファン。晴れて入団を決めた直後に、井原監督の就任が決まった。
「1年目から『アジアの壁』と呼ばれた井原さんに監督として練習を見てもらえるのは本当に嬉しいし、運がいいとも思っている。練習から自分の武器を生かしたプレー、球際の強さなどの持ち味をしっかり出せと常に言われますし、ちょっとでもサボったり、手を抜いたりしたときは厳しく言われますね」
田村によれば、開幕前のキャンプから何度も言われた「ハードワーク」という言葉が、最近では聞かれなくなったという。戦う集団の土台をなす泥臭さや運動量が、当たり前のものとして浸透した証といっていいだろう。
実直な指導のもとで急成長を遂げた田村の存在は、相手の陣容などに応じて3バックと4バックを使い分ける柔軟な采配をも可能にした。
実直な指導のもとで急成長を遂げた田村の存在は、相手の陣容などに応じて3バックと4バックを使い分ける柔軟な采配をも可能にした。
同じく4対0で勝利した前節の横浜FC戦で、福岡は4バックを敷いている。一転して187cmのFW小牟田洋佑に181cmの攻撃的MFウーゴが絡み、ベンチには188cmのFWタンケが控える群馬には、田村とけがから約4ヶ月ぶりに復帰を果たした186cmの濱田が必要と判断したのだろう。
「あまり選手を褒めるのはよくないんですけど…」
「あまり選手を褒めるのはよくないんですけど…」
試合後の記者会見で苦笑いしながら、井原監督は濱田を中央にすえた3バックの右に入った田村を高く評価する。
「フィジカルが非常に強く、高さもあるなかで、もともとはボランチだったので攻撃をしっかりと組み立てられるのも武器。4バックにも3バックにも対応できるクレバーさもある。チームが苦しいときにレギュラーを取って、その後も好調をキープしている。非常に大きな存在になっている」
「フィジカルが非常に強く、高さもあるなかで、もともとはボランチだったので攻撃をしっかりと組み立てられるのも武器。4バックにも3バックにも対応できるクレバーさもある。チームが苦しいときにレギュラーを取って、その後も好調をキープしている。非常に大きな存在になっている」
THE PAGE『J1昇格へ邁進する福岡の裏に井原監督と経営力』より