続続続続・亘理日記 | 腹話術師 ポンちゃん一座の旅一座ブログ

続続続続・亘理日記

名残惜しくも仮設住宅を後にした一行。


子供会の鴫原さんの車に乗って、こちらのわがままで海岸沿いまで連れて行ってもらうことに。

鴫原さんはあの日以来、海沿いには行ったことがないという。

さらに、途中まで行けても最後まで行けるかはわからないともおっしゃっていた。

鴫原さん自身も津波で自宅が全壊している被災者なのです。
心中察するに余りあります。


車で徐々に海沿いへ。

高速道路の下をくぐると、だんだん視界には平野が広がってくる。
ここにはかつて家がたくさんあったんだ。


海に近くづくと、もう辺り一面平野になり、目の前にはがれきの山。




言葉にならない。



傍らにぬいぐるみが並んで置かれてあった。
思わず合掌である。


一通り見て、引き返して亘理駅に着きました。

鴫原さんは最後まで海まで行ってくれた。
この状況で連れて行っていただいたことに本当に感謝の言葉しか見つかりません。

そして鴫原さんともお別れし、いよいよ亘理町ともお別れとなりました。


電車の中では金さんが飲食店をやってた時代に、気に入らないヤクザの客にフケとワキ毛を混ぜて炒めた料理を食わせて、下痢させてやったという非常に上品なトークを聞いておりました。

でかい声で。

こんな金さんだけど、帰りの新幹線で一杯やりつつ打ち上げてた時は、また泣いてたよ。

これで三回見たよ。金・玉次郎の涙を。


そして地元の駅に着いて家路に就きました。


被災地で考えさせられたことはたくさんあります。これもこれからの糧にできればなと。

何より腹話術と金さんのどじょうすくい、旗上げゲーム、青木さんのアルトサックスと、亘理の皆さんに喜んでもらえたかと思います。


また必ず亘理町行きたいです。
亘理で出会ったすべての皆様に感謝。




終わり