話題のヒバリシギを探しに走った。
カメラマン発見。
「この草むらのどこかにいてるはずやけど、出て来えへんねん」
 
日差しにジリジリと焼かれながら、日陰の少ない大きな道を走って来た。
南海トラフ「巨大地震注意」とNHKではテロップが出ている。
裏道は覚えたけれどイマイチ土地勘が無い上に細い路地がある。
能登半島地震の時、自転車の青年が揺れる地面に翻弄されるのを見た。
私なら自転車ごと倒れて、もう動けないだろう。
だから汗を流しつつ大きな道を走って来た。
お願い。出て来ておくれ。
でも暑い。
 
諦めかけた時、何かが飛んだ。
小さい。
「あれや」
え?今のちっさいの?
見失ったが一応飛んだ方に行ってみる。
「どこに行ったのかなあ」
又、諦めかける。
曇りがちの午前、水田が多いとは言えそのうち耐えがたい暑さになるだろう。
と、
あぜ道を何かが凄い勢いで走って行く。
コチドリかあ、でもコチドリなあ。
「コチドリじゃないなあ」
え?
慌ててカメラを向けた。

 

トテトテトテトテトテ

 
猛スピードで走って、水田の中に消えた。
何故飛ばずに走ったんだろう。
走りたい気分だったのかな。
それにしてもコチドリ並みに小さいシギ。
一番小さなシギの一種らしい。
証拠写真は撮れた。
帰ろうかな、暑いし。
 
迷っていると近くの方たちが足下にカメラを向け始めた。
「そこそこ!」
え、いつの間に足下に!?
 
何という可愛さ!
 
美しい……
 
水に嘴を突っ込んで何かを食べている。
昆虫類の幼虫や貝類、甲殻類などを食べるらしい。
 
背中の白いVサインがヒバリシギの証。
 
全長13-15cm
翼開長26-31cm

 
赤とんぼが飛び交う。

 
赤とんぼとジャンボタニシとヒバリシギ。
ジャンボタニシがデカいのかヒバリシギが小さいのか。

 
ギンヤンマと!!

 
たんまり撮れて可愛さも堪能した。
満足満足。(出来はともかく)
お世話になった方々にお礼を言って、帰路についた。
それにしても可愛いシギがいるもんだなあ。
シギって模様も美しいよなあ。
フォルムもたまらんなぁ~(ニヤニヤ)
暑いけど思い切って走って良かった!
 
気が付くとルンルンと裏道を走っていた。
 
 

※その後どこかへ行ってしまったようです。