前回読書日記書いてから2か月たってしまいました。
その間、なーんかいろいろありまして。
いちばんのメインイベント?はやっぱり、ときどき書いてた義母の介護関連です。
ここのところ少し義母関連でこころに余裕が出てきたので、その間読んだ本を、全部じゃないけど
ちょっとずつ覚え書きしておこうと思います。
思いおこせば以前は江戸時代モノの小説ばっかり読んでましたが、縁あって?うつ病関連本ばっかり読んでたあと…
またまた縁あって、今度は介護関連本を続けて読んでました。
そのきっかけが、⇩こちらの二冊。
松浦晋也著
①『母さん、ごめん。50代独身男の介護奮闘記』2017.8
②『母さん、ごめん。50代独身男の介護奮闘記~グループホーム編』2022.6
〈①の紹介文⇩〉*******************
ある日、母が認知症を発症した――。息子(50代独身男)は戸惑い、狼狽する。
母と息子。たった2人の奮闘記が始まる。男一匹、ガチンコで認知症の母と向き合った。
本書を執筆したのは、科学ジャーナリストの松浦晋也です。
男性、50代。実家に母と同居しながら、気ままな独身生活がこの先も続くと信じていました。
ところが、人生を謳歌していたはずの母親が認知症を患います。
母の様子がおかしいと気がついたのは、「預金通帳が見つからない」と言いだした時のこと。
誰だって、自分が確立した生活を崩したくないもの。様子がおかしいと認めなければ、それは現実にはなりません。
そんな甘い意識から見逃した母の老いの兆候は、やがてとんでもない事態につながっていきます。
初動の遅れ、事態認識の甘さ、知識、リソースの不足…。
認知症の親の介護について描かれたノンフィクションストーリーはたくさんありますが、
「50代・独身・男性」が1人で母の介護に向き合うケースはまれでしょう。
認知症・母の介護を赤裸々かつペーソスと共に描いたノンフィクションストーリー。是非、ご覧ください。
〈②の紹介文⇩〉*******************
認知症の老齢者が入居する介護施設「グループホーム」とはどんなところか、ご存じだろうか。
自宅介護2年半の壮絶な体験を綴った『母さん、ごめん。』の続編は、グループホームに入居した母とのその後の体験記。「あとはホームに任せて……」とはいかなかった。母の怪我、入院、そして、恋?! 50代独身男の介護生活はまだまだ続く。
多くの人がいずれ親を預ける「グループホーム」の予想外だらけの実体験を、子どもの側から、科学ジャーナリストの冷静かつヒューマンな視点で描く。どこにもなかった、本当に役に立つ「介護」の本。一読すればいざという時に、「今、何が起きているのか、自分は何をするべきか」を、落ち着いて判断することができる。その日が来る前にぜひ一読を。
前著『母さん、ごめん。50代独身男の介護奮闘記』で私は、母の認知症発症からグループホーム入居までの2年半について書いた。自宅介護2年半の末、精神的に追い詰められた私が暴力沙汰を起こしたことがきっかけとなり、17年1月に母を認知症老人を介護する「グループホーム」という施設に入居させた。
本書はその続きで、グループホーム入居後の5年間についての記録だ。
(後略)
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〈個人の感想です⇩〉
とっても読みやすくて、かつ読み応えありました。
そもそもなぜに手に取ったのかというと…
(前に書いたことあったらスミマセン)
帰省して義母にあれこれ世話を焼いてたら
(といってもお部屋片づけたりご飯の支度したりベッド周りを変えたりしてただけで、介護というにはほど遠いのですが…)
いきなり義母に「わたしは(仮)ゆーみさんに世話してもらってるけど、ゆーみさんはだれにしてもらえるんだろうね~」って言われたんですよね。
そーかーーー
うちはアラカン夫婦ですが、夫がわたしより3つ年上。
順番からいうとまずは夫のお世話を私がしそう(^^ゞ
※もちろん介護サービスぜ~んぶ利用させていただくけど!!!
↑
いや、そのころはいま以上にお年寄りばっかりで
介護サービスの「担い手」さんは果たしておられるのだろうか凹凹
とまぁそんな不安は大~~きくありますが。
でね、重ねて言いますが「順番でいうと」つぎはわたしが介護を必要とする身に・・・
うちは子どもがひとり息子、、、
絶賛独身、しかも結婚になーんの興味もない、、、
てか、自己肯定感がと~~~っても低めで
「オレなんか結婚できるわけない」が口ぐせ。
いやいや、もちろん、万が一←は息子ながら失礼なので、
奇跡的に←もっと失礼やろ!
ともかく結婚したとしても、その伴侶の方に「嫁」としてわたしのお世話をお願いするなんて気はさらさらありません!!!
といってもねぇ…
わたしだってイナカの長男の嫁の立場で、でも仕事の関係でずーーっと義母とは別居ですし、だれからも「義母のお世話」をお願いされたことなんてない、、、はずですが、、、
やっぱりね、なんとなーーく、アウンの呼吸で???
わたしが毎週帰ってお手伝いできることだけはしなくては…と思っちゃってるんですよね。
だから、「息子の嫁の世話になる気なんてさらさらありません!!!」なんて声高に叫んだところで、結局はなんだか、存在するだけで多少なりともお世話になる身であることは必然で、、、
「さらさらありません!!!」なんて宣言するほうが僭越であり失礼でありノーテンキである、とは思ったりしてます。
(息子の伴侶さんとまったく物理的な接触がなければ別ですけど)←そーなることだってあり得ますよね、ざらに。
スミマセン、脱線が過ぎてます。
で、もしも息子が宣言通りずっと独身だった場合って、
おそらく「母と独身の息子」という関係性はこの著者さんと同じ、となるわけなので、単純に興味がわきました。
それに、介護の体験記ってお嫁さんとか息子さん夫婦によるものが多いなか、「独身の息子」の立場での体験記ってめずらしいですし。
で。。。
端的な感想です⇩
「どーこーがー“母さんごめん”なんですかー???
ごめんって謝るどころか、ホントに、どえらく、時間とお金と心を削って、誠心誠意お世話されてるじゃないですか―――?????」(叫)
↑と思わず取り乱すくらい、なんか「…手抜きで、ときどきめんどくさくなって、スミマセン」って言いたくなるくらいの、誠実で一所懸命な介護でおられます。
この本の「イケナイ」ところがあるとすれば…
介護する立場のひとに、恥ずかしさや後ろめたさを覚えさせるところ、だったりするくらいwww
もちろん著者さんは、至らぬことばかりでおかあさんを辛い目に合わせた…と何度も後悔しておられますが、その真摯なお気持ちも含めて、です。
それと、ほんとうに伝わってきたのは、著者さんはホント――におかあさまが「好き」なんだなぁってこと。
だからこそ、だんだん介護度が進んでいくおかあさまを直視できなかったり受け入れられなかったり怒りを覚えてしまったり、のジレンマがおこってくるんですね。
よく「自分ひとりで抱えない!」と言いますが、「好き」だからこそ距離感がとれない。
だからこそ、ケアマネさんをはじめとする「介護のプロ」チームのお力を借りる、、、いや借りるどころかメインとなっていただくことがとってもとっても大事なのですね~~
いやーー実感です。
いまでも2年まえに義母を「ものわすれ外来」に連れて行ったからこそつながることができた地域包括センターさん⇒ケアマネさんと、デイサービスやショートステイのスタッフさん、ヘルパーさんと、、、
そうそう、通院のたびにお世話になってる介護タクシーのたくましいお兄ちゃん、などなど、、、
感謝してもしきれず、あの日に病院に連れて行った自分を誉めたいと思います!!!
(なぜ自分を誉めておわる???w)
というわけで……
つづいて、この本をきっかけに、さらに超目ウロコだった本のこと書きたいと思います。
(たぶん…おそらく…そのうちに……)