フロイトはかつて、1930年に書かれた「文化への不満」のなかで、家族の未来をこのように予言しました。
『文化が進んでいくにしたがって、家族と社会との間に対立が生まれてくる。まず若者にとって「家族の緊縛を脱することがひとつの課題となる。」
ついで男たちが「夫として、また父親としての任務から遠ざかる。」
女たちは、文化に対して敵意を持ち、「この文化の潮流を押しとどめ、その進行のテンポをゆるくする役割を演じ始める」と。
そしてフロイトは、その先に、やがて女たちも家の外に目を向けるようになり、家族はぬけがらになってしまうだろうと暗示していました。
今生きていたら、フロイトは次のような一言を付け加えるのではないでしょうか。
「科学技術の発展によってもたらされた荒寥(こうりょう)とした世界。そこで疲れきった人びとは、愛を求めてふたたび家族への回帰をはじめている」と。
急激に変化する社会の中で個人のアイデンティティを守ってくれる場所。
家族は、息苦しい管理社会の歯車のひとつとなっている人たちが、自分の存在を支える場でもある。
「喜びは分かち合えば2倍になる。悲しみは分かち合えば半分になる」
ー 引用 家族という関係 ー
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