こんにちは。ボストン在住の主婦で薬剤師のYUです。
渡米して約4ヶ月が過ぎ、だいぶ生活にも慣れてきました。
常備薬は日本からいくつか持ってきてはいますが、なくなってしまったら薬局で買わないといけません。アメリカの薬局では、ワセリンなど日本でも見たことがあるお薬も置いていれば、日本では見慣れないような真っ赤な箱に入っている鎮痛薬などもあります。
日本で買うお薬とは、錠剤の大きさや1回に服用する量が異なる場合があるので、「日本では、どんな名前で売っているんだろう。1回にどれくらい服用するんだろう。これとあれは、同じお薬?」と気になりますよね。
インターネットの普及により、今では世界中どこにいても調べたい情報をすぐに調べることができますが、「どこに信頼できる正確な情報が書いているか」、「ウソっぽい情報をどう見極めたらよいか」といったことは、少なくとも私は義務教育で習いませんでした。
また、お薬の情報は日々更新されているので、せっかく見つけた情報も古い場合があります。(長く売られている薬でも、新しい効果や副作用が見つかって情報が足されることも少なくありません)
そこで、今回は「どのサイトで調べたら、日本のお薬について最新の正しい情報にアクセスできるか」をテーマに、いくつかご紹介したいと思います。
サイトのご紹介の前に、まず「お薬の名前」について。
どうして同じお薬で名前が複数あるのか、気になったことはありませんか?
お薬には、一般名と販売名(商品名)があります。一般名は、そのお薬の化学物質の名前。販売名は、その化学物質を売るときに、製薬会社が名づける商品の名前です。そのため、同じ化学物質でも、売る会社が異なる場合は、違う販売名で売られることもあります。
近年発売されたジェネリック医薬品(後発医薬品、最初に売られたそのお薬である先発医薬品の特許が切れたあと、そのお薬を違う会社が安く販売しているもの)の販売名は、化学物質の名前+省略した会社の名前とする決まりがあります。
例えは、皆さんご存じのロキソニンだと以下のようになります。
一般名:ロキソプロフェンナトリウム水和物
先発医薬品の販売名:ロキソニン錠60mg
ジェネリック医薬品の販売名:(一例)ロキソプロフェン錠「クニヒロ」
お薬の情報を検索できるサイトでは、基本的にどちらの名前で検索してもOKなものがほとんどです。
アメリカと日本では、お薬の一般名(化学物質の呼び方)は同じです。しかし、販売名は同じこともあれば、異なることもありますので、検索するときは、一般名をカタカナで検索するとよいでしょう。
では、サイトのご紹介です。
(1)PMDA(医薬品医療機器総合機構)のホームページ
▼一般の方向けのお薬情報検索ページ
そのお薬を売っている会社が作成し、厚生労働省が確認している内容なので、信頼できる情報です。 わかりやすい表現で書かれています。①は、日本で売られているすべてのお薬で説明書が作成されているわけではないので、検索してもヒットしないものもあります。
そのお薬を売っている会社で作成し、厚生労働省や専門家が確認している内容なので、信頼できる情報です。医師や薬剤師などの医療従事者向けに作られた説明書なので、表現が難しい場合があります。日本で売られているすべての薬に対して作成されています。
(2)くすりのしおり→こちら
製薬会社が作っていて、一般の方でもわかりやすい表現で書かれたお薬の説明書です。英語版もあります。
(3)製薬会社のホームページ
お薬を売っている会社のホームページでは、自社製品のお薬の情報を見ることができます。
患者さん向けのカラフルな説明書や、注意事項のお知らせもダウンロードすることができます。
以上のサイトで調べると、日本で現在売られている薬は全て網羅しています。
検索してもヒットしないときは、日本では売られていない場合か、アルファベットからカタカナへの読み替えが間違っている場合です。そのようなときは、まずGoogleで検索して、日本語での発音の仕方を調べてみましょう。
YU