『いま、女として』 金賢姫
 

 
子どもの頃、口元に白いテープを貼られたチェックのジャンパーを着た若い女性が
ひきずられるように飛行機から降りてきたシーンは、おぼろげながら覚えているテレビ
 
洗脳(?)されていたとは言え、正しいことだと思い込まされていたとは言え、
決して許されないこと
でも、彼女が一命をとりとめたことで、
拉致問題が明るみに出たことは功績とも言えるかもしれない
 
でも、、、
でも、、、
でも、、、
 
読み進むにつれ、何度も何度も、「でも、、、」がつきまとって、
なんともやりきれないキモチになりましたもやもや
 
史実に、たらればを言ってもどうしようもない、と分かっていつつも、
初めは、空港の手荷物検査で、電池をちゃんと押収してくれていれば、、、
と思わずにはいられませんでした
でも、もしそうなれば、金賢姫さんも工作失敗で自死したかもしれない
金賢姫さんの告白で拉致問題が動き出したのは確かだ
それは、彼女が死にきれなかったからこそだ
 
当時の小泉首相が北朝鮮に行って、
拉致被害者が帰国したシーンは、もう大人だったので、よく覚えているテレビ
つい最近のことのようだけど、20年も前なんだ、、、時計
 
本の内容は、驚くというか、ほんまかいな、というか、、、
現実味がなさすぎてどこかフィクションのように感じてしまう
そして、この本に書かれているような生活が、
北朝鮮では今もまだ続いているのかもしれないなんて、信じられない凝視
 
世界情勢が不安定な今日この頃、
IT技術の進化がすざまじく、首相のフェイク動画まで出まわる今日この頃、
何を信じるか、自分をしっかり持っていないと、不安の渦に巻き込まれてしまいそううずまき
 
ワタシは、今の時代に、日本に、生まれたことだけで、幸せだ虹
それを噛みしめて生きていこうあし