『母との食卓 まあいいか3』
大竹しのぶ 著 幻冬舎
『母との食卓 まあいいか3』大竹しのぶ | 幻冬舎 (gentosha.co.jp)
舞台「にんじん」、「欲望という名の電車」、「リトル・ナイト・ミュージック」
観たよ観たよ~
舞台裏は知らない方がよい、と言う意見もあるが、
役者の真剣さ、覚悟というか、がわかって、ああ、これを知った状態でまた観たいと思った
大竹しのぶがこんなに文才があったとは、恐れ入った
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親がいなかったら、きょうだいや友人、色々な人の力を借りて、
生きてゆく力を養ってゆくのだ。それが人生なのだ。
自分で切りひらいてゆくのだ。
(お母様の主治医の先生の言葉ですが)
老いるということは失うことではなく、積み上がることなのです
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深い
「欲望という名の電車」は正直退屈だった、、、
でもそのお稽古中にしのぶさんが感じていたことの記述があって
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片目をつむってまあいいかも必要だが、
自分の信念に基づいて、はっきり主張することも大切かもしれない
曲げられないものは、曲げられない。
自分の心に嘘をつかないことは、時に孤独であるかもしれないが、
たまにはそんな時があってもいいかな
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そんな必死の真剣勝負の舞台を、理解に苦しみ、つまらなかったと思った自分が情けない
タイトル通り、お母さまがお亡くなりになって、その思い出に浸るエピソードが多いものの、
コロナ禍、緊急事態宣言、この先どうなるのか誰も分からない出口の見えない闘いの日々が綴られていて、
ワタシも舞台のチケットの払い戻しをいくつしたことか、、、
あえてしなかったものもありました、だって、演者さんや裏方さんの収入が絶たれるってことでしょ
少しの足しになるのであれば、ワタシのチケットの1枚や2枚が誰かの命を救うわけではないけれど、
払い戻しをするだけで涙が出る日々でした
ようやく落ち着いた日常が戻りつつあるけれど、いつ何が起こるかわからない今の時代、
1日1日大切に生き切らねば、と、思いを新たにいたしました