『台所のおと』
幸田 文 著 講談社文庫
台所のおとで、どんな気性の女かわかる、って、わかる気がする
ワタシの音は、多分、最初は慎重で、だけど、どんどん雑になっていく
お上品な奥さまは、きっと、がさつな音なんて立てないんだろうな
でも、女ごとに違う台所の音を聞き分けるような料理の腕前のダンナはちょっと嫌かも
(このお話の亭主は、料理人だから別だけど)
幸田文さん、文章が美しい
昔のお話(1960年代とかに書かれた)なのに、古さを感じないのは、新装版だから?
だけではない気がする