古い作品なので、いつか見たいなと思いつつなかなかチャンスがなかった作品が劇場でかかったので、行ってきました!
むちゃくちゃお金を書けたのに商業的にはこけたけど、それでも名作らしいという不思議な情報をもって。
でも、新幹線を爆破するということに対して、当時の国鉄が、安心安全の乗り物であるのにと反対したというエピソードは個人的にはかなり好きです。そしてそれでもこの映画を作った東映も。それぞれの意地とプライドみたいなものがせめぎあっていていいじゃないですか。
特に国鉄の反対の部分。名探偵コナンの映画で、リニアを最後にぶっ壊す話があるんですが、あの話見たとき私はかなりぷんぷんしました。リニアってまだ日本には実際できていない乗り物で、子供たちが多くみる映画で子供たちの夢をぶっ潰すんかいとも思ったし、リニアに関しては子供だけじゃなく何十年も大人たちの夢もたくさん載せた希望の乗り物なのに。そんなリニアが実現する前にアニメとはいえぶっ潰すとかどうなんだよと。お話自体は面白かったですけどね。それとこれは違う話。だから、新幹線大爆発において新幹線を爆発させることに抵抗した国鉄のエピソードは好きです。
肝心のお話は、新幹線をどうにかして爆発しないようにと戦う運転士や司令官のお話の部分はめちゃくちゃわくわくしたんですが、中盤の犯人の動機の話はあんまり個人的には興味を引かれず、わたし、ただの電車好きなのか、、と思った次第。指令室の中の様子とか、当時はこういう風に電車の運行を把握していたのかというのもとても面白かったですし、多分車両に食堂車とかもちらちら映っていて、こんな感じだったのかというのも面白かったですね。国鉄の協力が得られなかったからほとんどがセットのはずなんですが全然それを感じさせることなく面白かったです。あと、犯人たちの動機の部分が当時の社会問題とリンクしていてそのあたりはとてもお話として書き込まれているなという印象でした。とにかく、宇津井健さんが、最高にかっこよかったですね。そして、最後の最後は、ネタバレですが、高倉健さんに海外に高飛びしてほしかった!かっこよく颯爽と飛び立ってほしかった!!!!
なかなかエキサイティングな映画でした。
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監督:佐藤純弥
出演:高倉健、千葉真一、宇津井健 他
1975年/日本
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