『薄桜記』市川雷蔵さまが好きなのと、「カツライス」なので、ずっと見たいなぁと思いつつも、わりと頻繁に映画館でかかるので、また今度でもいいかと結局今日まで見てなかったのですが、やっと見ました!

 

いやはや、雷蔵さまなんてかっこいいんだ!これに尽きる!かっこよるぎる。愛する妻への男気もかっこいいですが、何よりも、終盤の立てない中で、地面に這いつくばりながらの殺陣!やばいやばいやばい。なにこれ。なぜその状態でそんなにかっこいい殺陣ができるんだ。かっこよすぎて意味が分からない。

 

そして、このラストは、大好きな『御家人斬九郎』のラストではないですか!!いや、正確には、『御家人斬九郎』が『薄桜記』をオマージュしている!!『御家人斬九郎』の最終回もめっちゃくちゃ美しくて素晴らしいです。

 

お話は、全く知らないままに見に行ったのですが、こんなお話だったんですね。時間的には長くないんですが、物語としてはすごく丁寧に作られていて、初めから終わりにかけて、流れるようでいて畳みかけるようにお話が進んでいく。素晴らしかったですね。

 

忠臣蔵もからめてフィクションですが、忠臣蔵を絡めながらそれがあくまでもサイドストーリーとして一貫していて、丹下典膳を中心に筋の通ったお話になっているのもよかったし、語り手が途中で変わるのも面白かった。松の廊下刃傷事件の時の、侍たちが、ざわつき駆け抜けていく姿も美しかったですねぇ。昔の映画ってとにかく人がたくさん使われていて臨場感あっていいですよね。

 

そして、勝新太郎さん、市川雷蔵さんそれぞれが浪曲?を歌うシーンもよかったですね。さりげなく役者の持つ能力を最大限使ってそのよさを表現していく感じが。

 

そして、いつもなんですが、どうも私は勝新太郎さんが一瞬わかりません。わりと年配のときの見た目の印象が強くて、若い時イケメン過ぎて瞬時に同じ人だと判断できない笑 だって、若かりし頃かっこよすぎやしませんか。

 

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監督:森一生
出演:市川雷蔵、勝新太郎、真城千都世 他
1959年/日本
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