2010年も残す所あと1日になりました。2000年代も10年代に突入かーと思っていたらもう1年過ぎました。今年も音源聴いてくださったりライブにお越しいただいたりした皆々様どうもありがとうございました!!
来年は1/26に渋谷のギャラリーでアコースティックセットが初ライブになる予定です。場所など詳細はまたアップします。バンドセットの初ライブは、2/10に渋谷o-nestにて、南波志帆さん、ふくろうずさんと共演します。

先日は名古屋の三越まで、「萩尾望都 原画展」を見にいってきました。
これは名古屋城。
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自分が両親との関係性が難しい思春期の時期に、やはり親子関係の難しさを描いた「メッシュ」という作品をリアルタイムで読んでいて、思い入れがとても強いんですが、この時期の原画を沢山見られてよかったのは勿論、デビューの頃の原稿の線の力強さから表現への強い意思を感じたり、最初アンケートが芳しくなく編集さんをかわしながら最後まで描いたという名作「トーマの心臓」(編集部の打ち切りの方針に応じずに最後まで描いてくれて本当に感謝です!)、「ポーの一族」、その他沢山の作品の、緻密な原画が見られてよかった!
カラーは、改めて見ると、特にセルリアンブルー系の明るい青が綺麗だなあと思いました。80年代頃の漫画家さんは、カラーでよくエアブラシを使っていたのですが、萩尾氏のカラーは美しいインクのにじみを駆使したものが多かった。
じっくり観ていたら2時間近く経っていたようです。作品点数もたっぷりで充実しています。
来年の1/3まで開催しているとのことなので、名古屋のお近くの方は是非。物販でグッズと共にコミックスも販売していました。その次は1/24より、出身地福岡の、福岡アジア美術館にて開催されるそうです。

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萩尾望都の漫画には、同性愛も、精神的肉体的な暴力も、性に関する事も性的虐待も出てきます。それらのものと全く無縁に生きている人間などは子供だろうと大人だろうと居ないのではないでしょうか。自分が直接関係なくとも、身近な人間がそれらに悩んだり苦しんでいることも、自分が無自覚に誰かを苦しめていることもあるでしょう。
難しいテーマを、それに関わる人物の感情を繊細に丁寧に掬いながら、読んでいて引き込まれる漫画に昇華していく様は離れ業のようで、これはとても凡人には真似できないと感じます。萩尾望都のような問いに取り組み彼女に匹敵する答えを表現できる表現者は、私の限られた知識の中ではありますが、全ての表現形態を含め、功成り名を遂げた人ですら、数少ないと思います。
東京都の漫画アニメ規制が施行されれば、上記のような表現は条例にひっかかるかもしれません。既に発表された漫画が引っかからなくても、これから上記のようなテーマに取り組もうとする作家は、発表の場が狭まり読者も限定されるかもしれません。
漫画は間口が広く、道具もそれほど費用がかからないので、描き手の年齢も志向も嗜好も幅広く、上手い人も下手な人も沢山描いています。今この時代に生きている様々な人間の気持ちを迅速に、敏感に反映できるメディアでもあると思います(アニメは個人で作ろうとしたら大変ですが)。玉石混淆ですし、素晴らしい物もけしからんものも面白いものもつまらない物もあると感じるでしょうが、それは現在の読者と、未来にその作品に出会う読者が、一人一人、その作品と向き合った時に感じることで、「くだらないものに出会う権利、そしてそれを人と話し合ったり自分で考えたりして判断する権利」をも、我々は有しているはずなのですが。

ちょうど同じ日の夜、七尾旅人さんの「歌の大事故 billion voices発売記念ツアー」のファイナルが名古屋であり、Live&Lounge Vioというところに行ってきました。クリスマスということで、クリスマスの飾り付けがされていて、私の場所からは丁度大きなサンタクロースのライトオーナメントと七尾旅人氏が2人でステージに並んでいるような感じでした。
しょっぱなからヘヴンリィ・パンク・アダージョの「息をのんで」「エンジェルコール」「天使が降りたつまえに」を三連発でした。あの頃の、孤独感と瞬間の幸福感がオセロをひっくり返すみたいに表裏になってる切実な感じ、すごく好きです。現在の曲も、音が鳴っているのに、漆黒の夜の静寂を感じるんですよね。すごいなあ。自分も精進します。お祖父様の歌声も聴けてよかった!(笑)

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これはルミナス忘年会で、いとちゃんがくれた紅茶と、ぴろこす氏がくれたアルパカクッキー。袋もアルパカです。
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皆さん連日の忘年会であらゆる種類の肉や魚を食べ尽くしていると思い、渋谷の「なぎ食堂」という友人達お勧めのベジタリアンメニューなお店へ。案外みんなそんなに宴会づくしではなかった事が判明したのですが(笑)。しかし「ふくよかな菜食」とでもいうのか、動物性のものはないんだけど、スパイスも上手く使っていて多彩で美味しいご飯でした。里芋の立田揚げ挑戦してみようかなあ、、、

これは全然関係ないですが、今月頭にユザーンさんにいただいたサイン。本はユザーンさん著の「ムンバイなう」です。レイハラカミ x ユザーン(+ちょっとあぐらふさん)のライブは、最初は衝撃で後半は笑撃でした。昨日からまたタブラの修行で「ムンバイなう」だそうです。

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さて蒸し野菜を大量に作ったので、これで食をつなぎながら引きこもって曲を書いたり練習したりします、、、せねば。
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