株式会社Tへ依頼していたサンプルは一先ず作成して貰える事になった
何故こんなに渋られるのか、全く分からないベンジャミン
金にならないから？
取引先へのメールは全て社長やテン田辺にもCCを入れている為、
内容は社内全体で確認が出来た。
ある日 田辺から連絡がはいった。
田辺「ベンジャミンさん、株式会社Tの容器検査、まだ開始もされてなかったんですね。」
ベンジャミン「そうですね・・・」
田辺「そうですねじゃないですよ
なんでこんな事になるんですか？」
それはベンジャミンが聞きたいくらいだった。
笠井に連絡した事が伝わっていなかったり、
田島も状況を把握していなかったりと、
担当者が2名いるせいか、
とにかく業務がやりにくかった。
『担当者1人にして貰えないかな はぁ・・・。』
数日後、香料のサンプルがベンジャミン宅に届いた。
会長がジョー・マ〇ーンの〇〇の香りが良いというので、
インターネットで0.5mlのサンプルを注文し、
それを株式会社Tの工場へ送付した。
同時に笠井へもメールで連絡した
『香料のサンプルを送付したので、これと同じ香りで作って下さい っと・・・
よし、これで大丈夫
これで容器検査がスムーズにいけば、今度こそ本製品の話が進むな』
あれ、そういえばここ数日テンと田辺から
業務内容確認の電話が来ないな
出勤開始か、退勤時間を見計らって
電話がかかって来る事が多かったが、ここ数日は音沙汰がなくなっていたのだった。
『なんだろう、皆それぞれ忙しくしているのかなぁ。』
そうのんきに思っていたベンジャミン
裏ではベンジャミン追い出し作戦の会議が練られていたとも知らずに
つづく