会社、同僚に対して疑いの目を持ち始めたベンジャミン
『もしかして退職となったのは私だけで
あの2人は退職していない、引き続き就業するのかもしれない
そこまでする？
そんな嘘ついて、演技までして
退職させたかったの？
確かに関係は良好とは言えないけど・・・。』
その日の晩
インターネットで”解雇”について検索していた。
そもそも何故社長は解雇通知書と共に
サインをするよう求めていたのだろう
解雇に、本人の同意が必要なのか？
検索していると、1つの事が見えてきた。
どうやら本日会社の事務所で起こったことは
退職勧奨と呼ばれるもので、
一方的な解雇通知とは違い
サインをすれば労働者も解雇に合意したとみなされ
自主退職扱いになる・・・らしい
正直、よく分からないベンジャミン
『合意も何もしていないし、そもそもサインもしていない
でも明日からはもうBHの社員ではないと言われたよね。』
更に検索していくと、
また新たな事が分かった
自主退職扱いだと、失業保険を受給できるまでの期間が異なるそうだ
『会社が一方的に解雇と言っているのに、自主退職する事になるの？
あり得ない、こっちは辞めるつもりもないのに
合意もないし、解雇して貰った方がまだ良いっていう事？』
・・・どうしよう
ベンジャミンはとりあえず
社長へメッセージを送った
ベンジャミン「本日突然退職を勧める通知を貰い驚きました。
私にも生活があるので、サインは出来ません。」
数十分後、社長から返信があった
社長「社労士さんと考えた結果です。
ベンジャミンさんの件はまた考えて返事します。」
『また考えてって・・・何だろう
先に考えておけよ。
皆が皆同意すると思っていたんだろうかこの馬鹿が』
同じころ
テンからもベンジャミンに連絡があった。
何やら、夕方送った社用メールのパスワードが間違っているという
『あれ、他のと間違ったかな？うるさいな、このうん〇口臭』
もう一度送ると、
テン「分かりました。社長に送ります。」
と返事が来た。
疑いを持っていたベンジャミン、確信はなかったがテンにまたかまをかけてみた。
ベンジャミン「社長じゃなくて、田辺さんに送るんでしょう バレていますよ」
夜中、テンから返信があった。
解釈したくない、って・・・意味分からない
使い方間違ってんだよこのアホ
怪しい、何かおかしい
ベンジャミンの会社に対する疑いはどんどん増していった。
つづく