【メイキング③】瞳の彩色と加工~そして完成へ~ | これは食べられません。

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イラストレーター雪月佳の日常やらなんやら。

どうも!ついにメイキングも最終段階第三段までやってきました!!

残りの作業も残りわずかとなってきましたが頑張って作業して行きましょうね(´・ω・`)ノ


では早速作業の方に移りましょう!前回までに陰影の作業まで終わってますので今日は最終段階の瞳の塗りと加工の作業になります。

早速ですが陰影をつけた物にさらに一味加えます。ちょっと火照ったほっぺと血色の良さを表現していきますー!
ほほ

おいらは基本的に頬と肩、全身の場合にはおしりや膝と行ったハイライトを入れる場所に式差を出すために赤みをいれてます。

頬には火照った感じを出すために漫画表現をちょっと加えてますがこれで目線が合った時により可愛く見えると思います!クールなイラストなんかは入れると逆におかしくなってしまう事があるので絵柄によってはいれない事もあります。

そして眉と口の塗りに入ります。


まゆ

眉は基本的に髪の暗くなってる箇所の色を使います。髪の下に眉がある事を考えて髪と同じ色ではなくちょっと暗い色を選びます。

口は頬で使った色と同じ色を使って影になる部分は少し暗めの色で。同じレイヤーに描写していきます。

特に難しい作業ではないのですが頬と口なんかを別々の色で塗ると色に統一感がなくなると思うのでおいらは基本的にあまり色数自体が増えないように同一色を使うことが多いです。

そしてまつげを塗って行きます~。
まつげ

画像を見ると分かると思いますがまつげなど顔のパーツは髪の下にあります。なので髪で隠れてる場所は「透けている」と表現する為に髪の色の一番濃い箇所と同じか少し濃い物で塗って行きます。

まつげの色は基本的に線と同じ色で塗りますが後でもうひとつ作業があるのでその時に詳しくお話します!

そして続いて白目の部分を塗って行きましょう~。
目
まつげの折り返しから下まつげまでぼかした肌の陰影をつけたペンと同じ物で描いて行きます。

ポイントはなるべく目のパーツ全体を見たときに四角になっている様に描いて行きます。しかし四角と行ってもリアルな目を見るとそんなに角ばってはいないので少し丸みを持たせることで柔らかくしていきます。

そして白めに落ち影を入れて行きます。エアブラシでなんとなくついていれば十分だと思います。入れすぎると白目が黒く見えてしまい、凄く怖いデス。。。

さぁ、今日のメインとも言える絵描きの個性が物凄く出る箇所でもある瞳の塗りです!

まず瞳のベース色はおいらは基本的に髪の色と同じ系統の物にするとまとまりが良いんではないかと思ってます。オッドアイとか金髪に赤目とか設定は色々ありますがベース色は好みの問題もありますなw

そしてベース色は基本的に髪の色より一段階暗い物を選びます。今回のイラストではベース色は髪の影の部分、次の工程で行うハイライトは髪のベースカラーで入れて行きます。

瞳のレイヤーの構成はこちらの画像のとおりです。
れいやー


瞳1
瞳光のレイヤーに瞳の下半分、球体の一番先端の下の部分に半月状のハイライトを入れて行きます。半月状にいれたハイライトを消しゴムで線状に消して瞳の毛細を表現します。

この後に瞳自体の陰影をつけて行きます。
瞳2
ハイライトをベースとして瞳孔と瞳孔周りが少し暗くなるので瞳影1のレイヤーに陰影を入れて行きます。
瞳3
さらに瞳影2のレイヤーに上半分程度に影を落として行きます。
瞳4
最後にまつげの落ち影を瞳影3のレイヤーに。この描写だけ少し暗い色で塗って行きます。

これで瞳の塗りは終了ですー。イラストに命が吹き込まれる瞬間ですねぇ。

しかしまだまだ作業は終わりませんよ!!このままでは死んだ魚と変わらないのでハイライトをいれていきます!

はいらいと
レイヤーモードをスクリーンにして瞳の上にひとつと眉口の上にひとつハイライトのレイヤーを作成して塗って行きます。先ほどの赤みを入れる工程で行ったとおり一番頂点になるであろう箇所にハイライトを配置して行きます。色は基本的に肌のベース色ですね。

そして髪のハイライトですよ!

使う色は髪の一番暗い色で一番光の当たってるであろう部分をエアブラシで大きく塗って行きます。そしてベース色で髪の一本を表現するように線を入れて行きます。


これで彩色の作業は終了~~~・・・・・・・・


と言いたい所ですがもうひと手間かけると見栄えがガラッと変わるのでやって見ましょう。

線
主線の色を陰影などに合わせて調整してやる線トレスと言う技術です。

これをしてやるとさらにイラストに一体感が出るので凄く手間のかかる作業ですが頑張ってやっていきましょうね(´・ω・`)

ポイントは描写されている色より一段階暗い色で線をの色を塗って行く事。薄すぎるとのっぺりしますし濃すぎると黒線と変わらなくなってしまいますので試行錯誤してやって行きましょうね。


ここまででとりあえずSAIでの作業は終了です。この状態で完成ーでも問題ないのですがおいらはもうひと手間かけてイラストにイメージを加えて移行と思います。


ここからの作業はフォトショップに移行します。SAIでもPSDの状態で書き出し出来るのであらかじめPSDで別にデータを出しておきましょうね。

まず始めに毛先の透けを追加して行きます。


毛先は髪が少なくなって・・・という前回のお話をさらに追加表現していく感じですね。そして最近はやりの手法でもあるかなと思いますw

やり方は簡単。線画レイヤーの上に作ったレイヤーに髪のみを選択して肌の色を塗るだけ。塗りすぎると禿げるので気をつけてくださいね(´・ω・`)

そしてレイヤーを一旦すべて統合します。CMYKなど印刷ベースのカラーモードにする場合は統合する前にモード変換しておくと失敗がなくて良いです。CMYKに変換するとRGBほどはっきりした色にはならないので色痩せが発生したりでイメージと大分違うイメージになる事があります。そういった場合はベースカラーを少しいじってイメージに合わせてやると良いですね。

そして統合した画像を複製します。
加工1

キャラのみを選択したあと複製した上のレイヤーはオーバーレイに、そのレイヤーにガウスぼかしをかけてやります。オーバーレイのモードで色がよりはっきり、白い色はより白く、ちょっとぼけたグローが薄くかかった状態になります。

もちろん100%のままでは絵が飛んでしまいますのでレイヤーの透度を20%程度に変えます。

さらにこのままだと白に近い色が飛んで真っ白けなイラストになってしまいますので全体を締めるために二つのレイヤーを統合、そしてさらに複製します。
加工2

上の画像に比べて少し色が濃くなったと思いませんか?

理由は複製したレイヤーを乗算モードに、透度を40%程度にしてやると全体的に色がはっきりしてキャラクターがぐいっと前に出てくる感じになります。今回は特に白背景なのでキャラクター自体の存在感ってのが物凄い大事になってきます。

ここまで来たらもうほぼ終わりですね(´・ω・`)


背景のために白でバックを塗りつぶし、今回は綺麗なイメージにしたかったのでキャラクターの上に縁取りした物をスクリーンモードでガウスぼかしをかけて発光させました。

あとは雪をちらつかせて・・・・・


完成

完成ーーーー!!!!

いやー。長かった。というか文章を描くのが疲れましたwww


でもまぁ人に教えるレベルなのかどうかはさておき楽しかったです(´・ω・`)


3日に渡る始めてのメイキング記事でしたが如何だったでしょうか??


最後にイラストを描く上でソフトの使い方とか描写の仕方に正解ってのはありません。こうしなきゃダメ!って考えるより自分なりに噛み砕いて参考程度にして頂ければ菜と思います。

またまたメイキング見て同じようにやってみたよ!なんて言うご報告も頂ければありがたいですなぁ。


ではではホントに長い記事になりましたけどここまでお付き合い頂いてホントにありがとうございました!!また何か技術的に出来ることあったらやって見ようと思います!!

そして完成イラストは壁紙サイズにてPIXIV、ニコニコ静画、ピアプロの方にUPしておきますのでそちらも合わせて見て頂ければつかって頂ければと思います(´・ω・`)ノ

pixiv http://www.pixiv.net/member.php?id=24460
ニコニコ静画 http://seiga.nicovideo.jp/user/illust/4044619
ピアプロ http://piapro.jp/yuduki_kei