まずはじめに
加齢に伴う脊椎の変化(変形など)と痛みは、必ずしも一致しません。
加齢とともに、腰痛の頻度が必ず増えるわけではありません。
腰痛は高齢者に特有の症状ではありません。
高齢者の腰痛の特徴を以下にまとめます。
最近の研究では、高齢者の慢性疼痛の一症状として腰痛性間欠跛行(歩行などで下肢に負荷をかけると、次第に下肢の疼痛・しびれ・冷えを感じ、一時休息することにより症状が軽減し、再び運動が可能となること)が高い確率で認められると言うデータがあります。
腰痛がある人と腰痛性間欠跛行がある人は、65歳以上で約60%
65歳未満で約10%です。
腰痛性間欠跛行は
・女性
・高齢者
・脊柱後弯変形(背中が丸くなる病気)
がある人に高い確率で認められます。
この結果から、高齢者の腰痛の特徴は間欠性跛行であると言われています。
次回は、当院での高齢者に対する評価と施術方法をお伝えします。