症例報告17
朝起きたら突然首が痛くて動かない!!
こんな経験をしたことがある方も多いのでは?!
今回は、急に首が痛くなったバレーボール選手のお話。
痛みは片側肩甲骨内側の痛みで
首を前後に動かす動作、右に振り向く動作が制限されています。
レッドフラッグ(重篤な病態)はありません。
効果判定の指標(ベースライン)は、痛みの度合いVAS7
可動域の制限:伸展中等度制限と痛み、右回旋中等度制限と痛み。
まずは、頚椎から評価を行います。
①Retraction 顎を引く動作を行ってもらいます。
こちらは特に変化はありません。
②Retraction Extension 顎を引き、空を見上げる動作を次に行ってもらいます。
こちらは痛みが出ますが、徐々に首の動きが良くなって来ました。
頚椎ではあまり変化が出ないので
③胸椎の伸展運動を行ってもらいます。
10回程行うと
良さそうな反応が出たので、そのまま続けてもらいます!
20回・30回と行ってもらうと・・・
あれ「痛くない!!」痛みの点数も7点から2点
首の動きも「スムーズに動くようになりました!」
劇的な変化!!
胸椎の伸展エクササイズで症状が改善!!
これなら今日のバレーボールの練習もできると言っていただけました。
このように急に痛くなっても、正しく評価し動かせば劇的に症状が良くなることも少なくありません。
逆に、「過度の安静」、「痛みを恐れ、行動を制限する意識」、「痛みに対する悲観的な考え方」は治りを悪くすると言われています。
皆様も急な痛みが出たら、正しい評価と適切な治療を早期に行いましょう!
注意:ただ動かせば良いわけではありません。
正しい評価をし、適切なアドバイスをしてくれる医療機関を見つけましょう!
マッケンジー法が受けられる施設
http://www.mckenzieinstitute.org/japan/ja_JP/patients/find-a-clinician/