米国株投資初心者
 
 

バイオジェン(BIIB)、急激に株価上昇したわね。
アルツハイマー病根本治療薬「アデュカヌマブ」がFDAから承認を受けたってことが背景にあるらしいんだけど、もうちょっと詳しく教えてくれない?

★★★★★★★★★★★★

Youtubeもやってます。

グロース個別株が中心です。

チャンネル(登録)はこちらから

★★★★★★★★★★★★

 

 

   こんな疑問に答えます。

 

  動画では、ちょっと詳しめに解説しています。

  ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

 

 

サーチ本記事のテーマ

アルツハイマー病根本治療薬「アデュカヌマブ」FDA承認

 

 

本記事の内容 1. はじめに;結論
2. バイオジェンとは;どんな会社?
3. アデュカヌマブとは;どんな創薬?
4. おわりに;今後の見通し

  

 

 アルツハイマー病根本治療薬「アデュカヌマブ」のFDA承認状況と今後の見通しなどについて解説します。

 

 

1.はじめに;結論

 

 まず、結論です。

 

 しばらくは、バイオジェン(ティッカーシンボル;BIIB)に注目してください。
 

 各医療メーカーなどは、アルツハイマー病など認知症の悪化を抑える新薬の開発を進めている一方、病気のメカニズムが難しく実用化が難航している状況です。

 世界の認知症患者数は2025年に6000万人強に達する見通しで、認知症患者に対応する医療や介護の費用が進み、高齢化が進む国にとって共通する社会問題となっています。

 このような中、エーザイと米バイオジェンと共同開発しているアルツハイマー治療薬「アデュカヌマブ」はFDA(アメリカ食品医薬品局;Food and Drug Administration)から優先審査指定を受けており、2021年6月7日、FDAはアルツハイマー治療薬「アデュカヌマブ」を承認しました。

 FDAは承認後もバイオジェンに追加治験を求めており、推定3000万人以上といわれている世界の認知症患者のための世界初の根本的治療薬として、大きな期待が寄せられています。
 これを受け、株価は急上昇し、6月7日終値395.85前日比+109.71(+38.34%)⤴に至っており、当面、投資家の間でバイオジェン株に注目が集まりそうです。

 

 ちなみに、アルツハイマー病患者のほとんどは65歳以上であり、米国には約600万人の患者がいると言われています。

 

2.バイオジェンとは;どんな会社?

 

2.1 会社概要
  バイオジェンは、神経疾患治療の医薬品の開発・製造・販売を行っているバイオ医療品企業です。1985年7月に創業し、本社はマサチューセッツ州ケンブリッジ所在します。


2.2 ビジネス
  再発性多発性硬化症(MS)治療薬、クローン病治療薬、非ホジキンリンパ腫と関節リウマチ治療薬などが主要製品です。また、潰瘍性大腸炎などの自己免疫疾患のほか、血友病、リンパ性白血病、非ホジキンリンパ腫の治療薬も扱っています。

 

【6月7日のプレスリリース内容(抜粋)】
<ADUHELM™ (アデュカヌマブ)>
 アルツハイマー病の病理に作用する初めて かつ唯一の治療薬として米国FDAより 迅速承認を取得

(出典:バイオジェンHP)

 

3.アデュカヌマブとは;どんな創薬?

 

 「アデュカヌマブ」は、もっとも一般的な認知症であるアルツハイマーの根本的な原因に作用するとされています。すなわち、アミロイドβプラークの脳内蓄積を減少させ、バイオジェンは、「アデュカヌマブ」の臨床試験において、18カ月でアミロイドβプラークを59~71%減少させたといいます。

 このため、アルツハイマー病の新たな治療法の承認に、慈善団体からは歓迎の声が上がっています。

 一方で、科学者の間では、臨床試験結果の不確実性から、同薬の効果について意見が割れている状況です。


 というのも、過去10年間で100以上のアルツハイマー病治療薬の候補の開発が失敗に終わっているとともに、今回の承認は限定的な試験結果による条件付き承認ということから、専門家の中には冷めた見方をしている人も多いようです。

 アルツハイマー病とは、進行性の脳疾患であり、世界の死因上位の中で唯一直すことも進行を止めることも予防もできない病気と言われいます。一般的に、アルツハイマー病と診断されて20年存在生存する患者もいますが、多くは4年から8年で死亡するという病気ですので、「アデュカヌマブ」の期待は相当大きいと言えます。

 特に、最近では、人生100年時代と呼ばれ、健康リスクに何かと注目されますが、その中でも認知症は社会問題化しています。「アデュカヌマブ」は、このような時代の切り札になるかもしれません。

 

4.おわりに;今後の見通し

 

 さて、おわりに、ある試算によれば、「アデュカヌマブ」が創薬として実用化・最終承認されれば、年間2兆円(200億ドル)の売り上げがあると見込まれています。

 であれば、これはバイオジェン社の全売上高(ここ最近の平均売上1兆5000億円)に匹敵するため、(今年の2月くらいの話ですが、)アナリストの中には承認されれば、株価は450ドルを目指す可能性があると主張する人もいます。

 逆に失敗すれば、期待が高いだけに急降下は間違いなさそうです。新たに投資する方は、今後の追加治験の動向に注意してください。

 ちなみに、バイオジェンは S&P500銘柄あると同時に、 NASDAQ 100銘柄でもあります。
時価総額で4兆数千億円程度の会社だったと思います。

 当面は、6月7日のFDA承認の動きを受け、しばらくは機関投資家の買いが入りそうです。

 

というわけで以上です。

 

動画では、詳しめに解説しています。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

 

 

お知らせ ★ ご質問はTwitterからからでも受け付けます。
     こちらから

★ Youtubeもやってます。グロース個別株が中心です。

   チャンネル登録はこちらから