Gタンパクを介する作用 | きくな湯田眼科-院長のブログ

きくな湯田眼科-院長のブログ

眼瞼下垂、結膜母斑、なみだ目、レーシック、流涙症なら                     

横浜市港北区菊名にある『きくな湯田眼科』

アドレナリン受容体の組織分布および主な機能は次のようになっています。



α1
 血管平滑筋  収縮
 尿生殖器   収縮
 腸平滑筋    弛緩
 心臓    収縮性興奮性増強
 肝臓      糖新生

 瞳孔散大筋  収縮


α2  
 膵臓     インスリン分泌抑制
 血小板    凝集
 神経     ノルアドレナリン放出抑制
 血管平滑筋 収縮



β1
 心臓     
房室結節伝導速度亢進

        収縮力増強
 腎臓     レニン分泌増強


β2
 平滑筋    弛緩
 肝臓     糖新生

毛様体上皮 房水産生促進


β3
 脂肪細胞  脂肪分解 


    

これらの作用はいずれもGタンパクを介した伝達様式をとります。


①α1はイノシトール3リン酸を介する経路で働きます。



きくな湯田眼科-院長のブログ



②α2はアデニル酸シクラーゼを抑制する経路で働きます。



きくな湯田眼科-院長のブログ



α2の抑制作用はシナプスで典型的に認められます。α2は図のようにNAの放出を制御しています。



きくな湯田眼科-院長のブログ




③βは全てアデニル酸シクラーゼを促進する経路で働きます。




きくな湯田眼科-院長のブログ