ハッピーハロウィン。
町中がオレンジで染まるこの時期。
そこからクリスマス、正月、バレンタインと移り変わるこの時期。結構好きです。
10/31閉店→11/1開店
12/25閉店→12/26開店まで
定点カメラでみてみたい。
でもさ、
9月入ってすぐオレンジになるのは早すぎない?
あと、この前もうクリスマス商品並べてる店あって。
それはさすがに早すぎない?
息子も大好きなカボチャが街に溢れる、
そんな季節になるといつも思い出す。
ハロウィンの翌朝にいた外国人のことを。
ハロウィン明けの始発列車
実は私、新卒でとある鉄道会社の駅係員として働いていたのですが、ハロウィンの日はもう最悪。
駅のトイレはドンキの黄色いゴミ袋と空き箱やらなんかいろんなゴミが溢れ、カラフルな魑魅魍魎が百鬼夜行。
テンションマックスの若者がやりたい放題。
こっちは働いてるのに…私だって仮装して酒飲んで夜通し喉が枯れるまでカラオケしたいのに…!
溢れかえるモンスターお客さまを最終列車に乗せてなんとか眠りに着くも、日の出とともに起床。
11/1早朝。雨は降っていないが風は冷たい。朝のホームには薄い蛍光灯がついているだけ。
眠い目を擦りながら肌寒いホームに立つお仕事。
そんな中、対岸のホームにただ一人立っていたのが白いタンクトップ姿の外国人。
胸には「グリコ」の文字。
あんなにかわいそうな人を見たのは、
後にも先にもあの人だけだった。
10/31夜、クソ寒い中グリコのコスプレをし、酒を飲み、仲間たちと騒ぎ、楽しく過ごしたんだろう。
そして、楽しみすぎて上着をなくしたんだろう。
外国人は寒さに強そう?そんなことない。
だって、彼は
白いソックスを限界まで伸ばして凍えているんだから。
遠目だったけどたぶん、踵部分がふくらはぎまで来てるんじゃないかってレベル。
寒いんだからタイツにすればよかったのにって思うけど、そんなこと彼が一番思ってる。
私の立ち位置から線路を二つ挟んだ向かいにいる彼に、私は何もしてあげられなかった。
私は持ち場を離れられないし、そもそも他社線のホームだし、そもそも自業自得なので知ったこっちゃない。
しばらく経って到着した対岸の始発列車に阻まれ彼の表情は見えなかったが、きっと温かい列車内に涙を流していたはずだ。
今日もいろんな人を乗せて電車は走る。
ハロウィンがあってもなくても、電車は平等に人を包み込む。
何が言いたいかと言うと
みんな、ハロウィンは寒いから気をつけようね。
ゴミは持ち帰ってね。