退院しました | 空もよう2 ~20代で舌がんになっちゃった~

空もよう2 ~20代で舌がんになっちゃった~

2011年9月、26歳で舌がんを告知され、手術しました。2015年、無事に術後3年半が経過。サッカー、フィギュアスケート、ディズニーが好き。座右の銘は「上善如水」。

本日、退院してまいりました。
10日ぶりの自宅です。うれしい!

実は昨日の夕方ごろ、今日の退院が決まって、すごく浮かれていたら、
深夜2時に舌の手術したあたりから、大量の出血が。

手術からほとんど毎晩出血があったんだけど、
それまでとは比べものにならないくらいの量で…。
看護婦さんが当直のお医者さんを呼んできてくれている間、
出血が多くて、ティッシュでも厚いガーゼでも用を成さないので、
病室の洗面所に向かって口を開けている、という情けない姿でした。

当直のお医者さんが二人がかりで見てくれたんだけど、出血点はわからず、
バキュームで吸って、広めにガーゼで押さえて、という作業の繰り返し。
点滴で血液を固めるお薬を入れてもらって、なんとか止まりました。

これは今日の退院は無理だなーと思っていたら、朝の診察で主治医の先生から、
「午後に退院してください」という驚きの一言が!
でも、昨日の出血量に心底驚いた私は帰るのが不安で、身振り手振りで訴えてみたのですが、
「ある程度の出血は仕方ない」「止血くらいしかできることはないから家でも変わらない」
という冷たいお言葉…。
(とても誠実にいろいろ話してくれる素敵な先生なのですが、言い方が率直なの)

そんなこんなで、午後に退院、家で久しぶりにパソコンに向かっています。
不安はもちろんたくさんあるけど、素直に家はいいものですね。
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現在の私の状態をお話しすると、
口から栄養を取ることはなんとかできる状態です。


ただ、口からとは言っても、普通の食事は夢のまた夢。
下の写真のような流動食を食べています。


空もよう2-703

こんな食事でも、結局退院するまで、全部食べきれたことはなかったと思う。
痛み止めを飲んで、1時間かけて、7割食べられれば良いほうでした。
でも、味のあるものを食べられることがうれしいし、ありがたい。
少しずつ慣れていきますように。

おしゃべりは、傷口が開くので、主治医の先生には極力控えるよう言われています。
でも、頑張ってしゃべっても、舌がうまく動かないから、スムーズな意思疎通はまだ難しそうな感じ。
傷を治すのを優先に、当分は紙とペンでお話ししたいと思います。

また、手術後から続く発熱も、まだ完全には下がっていないので、しばらくお家で安静にします。

旦那さん、実家の家族、旦那さんの家族には本当に感謝してもしきれない。
おかげで、焦らず自分のペースで療養することができそうです。


そんなわけで、皆さんにお会いできるのはもう少し先になりそうです。
ここからはきっと、どんどん回復していくのでご心配なく!

病院の扉を一歩外に出たら、風が気持ちよくて、たくさん深呼吸しました。
良い季節になったなー。