◼出生前診断から中期中絶の話に入ります。反対する意見をお持ちの方など、お気の進まない方は読むのをおやめください。 





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6月24日は日曜日でした。
そして初夏の気持ちのいい快晴でした。

みのりをお空に還す前に、4人家族の思い出を作りたいと思いました。旦那さんと話し合い、

「そうだ、皆でお花を見に行こうか」

ということで、ゆり園に決定。
私のお腹は6ヶ月にして結構目立つ感じになっていました。とはいえ、つわりもおさまり、みのりと一緒に少しお出かけしてみようかなと思いました。

ゆり園に着くと、ピンクやオレンジ、白や黄色などのゆりが咲いていました。三人でたくさんお腹に向かって話しかけました。お花と海を見渡しながら、夫婦ともに複雑な気持ちでした。

「本当に諦めるしかないのかな」

旦那さんが呟きました。
涙が溢れてこぼれそうになるのを上を向いて堪えていました。

紫陽花もたくさん咲いていて、季節を感じました。花の形、色、ユニークな名前、個性あるお花が並んで、心が和みました。きっと、みのりもユニークで個性をたくさん持つ女の子なのだろうと一人想いにふけりました。


娘が
「またみのりも一緒に来れたらいいね」
と言いました。

私は
「そうね、一緒にね」
と言いました。
胎動を感じ、お腹を撫でました。



来年6月には、きっとまたゆり園へ行きます。そしてみのりを思い出します。