◼出生前診断から中期中絶の話に入ります。反対する意見をお持ちの方など、お気の進まない方は読むのをおやめください。 





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私の中のみのり。
時を生きる大切な命。
もうわけがわからなくて。
口から出ることは支離滅裂で。

悩みに悩んで、食べれなくなって。 
激しく泣きまくって、目が余計細くなって。
全然眠れなくて、クマがひどくなって。

でも自分のことなんか、どうでも良かった。
みのりを健康になに不自由ない体に産めるなら、自分を差し出したい気分だった。

私がそんな風でも、みのりは私に話しかけるように元気に動いてた。


『何て言ってるか、小さな声でママだけに教えてほしいよ。』


私は一人、お腹に向かって呟く。


自分の気持ち。。。
誰に反対されたって、親に勘当されたって、
産みたい、抱っこして可愛がって育てたい。
母親として変わらない思い。


だけど、それ以上に、やはり私はみのりのこれからを思うと耐えられない悲しい気持ちになった。産まれてくるまでも、大変。

生まれてからも同い年の子の通りにはいかない心身の状態にきっと大変な思いをする。たくさんの合併症にたくさんの手術に苦しむかもしれないみのりを一番側で、強い気持ちで守り抜く決心がつかなかった。


何度も考えた、想像した。
姉妹の10年先、
20年先、
私達亡き後。


みのりはもう私たちの大切な家族だ。
ずっとこれからも。
だからこそ、

みのりの幸せ。
お姉ちゃんの幸せ。
そして私たち家族の幸せとは?

何度も何度も考えた。
そこには私なりの答えがあった。
旦那さんも同じ気持ちだった。


私はクリフムのぷう先生に長いメールを打った。迷いの末のメール。
ぷう先生はお忙しい中でも、何度も私の気持ちに寄り添った長いメールをくれました。
読む度に涙が玉のようにあふれでて。

本当に力強い激励のメッセージ。医師としてより、同じ女性として、母として、答えてくださったのだと思う。感謝しかない。


そして、6月24日。
私達は、
みのりをお空に還すことを決めました。