ラウンジの最後に
シンガポール・チャンギ シルバークリスラウンジファースト 最近移転リニューアルされたらしく,とても落ち着いた空間でした。ラウンジでシャワーを使ったのもここだけ。
ラウンジは全て快適な空間でした。JALやANAのダイヤモンドステイタスの恩恵でこれらのサービスを使えましたが,自分はステイタスを取るためにANAではプレミアム運賃,JALではJALカード割引を使って取りました。どちらも積算率100%の運賃で,それにANAではプレミアム運賃の+50%,JALはファーストクラス+50%,クラスJ+10%を使ってできるだけ搭乗回数を減らすようにしてきました。最初はTime is moneyでしたが,回数を重ねるたびに「この搭乗の乗り方の異常さ」を感じたので,そういう乗り方をするなら航空会社の負担にならないように割引運賃を使わないことを第一に考えるようになりました。
その原資は自分が勤務してきた40年の間の貯蓄を使ったので,一切他の財布には手を入れてません。
サービスには金がかかる,これは大原則です。ラウンジで飲み物や軽食を摂る時,これは誰が金を出しているのか,を考えれば,修行ゲームをしている人たちにこのサービスを使う資格はない,ということを確信していました。
PP単価という考え方がありますが,あの中には航空機を飛ばす燃料や関わる人たちの賃金などが含まれています。当然「単価一桁」の中にラウンジの経費が入るわけがありません。その分は出張族などが出している運賃などで埋め合わせています(心外ですが自分の出した運賃の一部も回っています)。修行指南系YouTuberでこの話に明確な答えを出している人を見かけないのも無責任な話です。
ANAの改訂を「裏切り」と非難する人たちで溢れ返っていますが,ANAに言わせれば裏切ったのは修行ゲーマーをはじめとした「ポイント稼ぎにお得に乗る」人たちです。なぜならその人たちは例えれば「お試し価格だけで利用する人たち」だからです。
客商売,特に接客業では,最初は安いお試し価格(飲み物や軽食の割引セット料金)を設定して客を店に呼び,気に入られた客に「得意客」になってもらって指名料などの正規料金で遊んでもらっって利益を出すという形が一般的です。
航空会社は公共交通機関という一面があるので,お試しというよりは「安い料金で人を目的地へ運んで,運んだ先で消費してもらう」ために安い割引運賃を設定します。そこには目的地となる観光地がある自治体の税金から拠出される補助金が入っている場合もあります。それを「修行ゲームに使う」ということ自体が裏切りになるのです。自分が割引運賃(JALカード割引,ANAの新運賃のANAカード優待割引=積算率100%を除く)を「飛行機に乗ってポイント(マイル)を積算する目的」の搭乗に使わない理由がそこです。
SFCを安い運賃で取った後,観光などで安い運賃を使うのはやむを得ないにしろ,ステイタス維持や◯◯修行で相変わらず割引運賃でエコノミーばかり乗り続けられたら最初のお試し運賃を回収する機会がないので,収益が上がるわけがありません。その結果として,「あらかじめサービスの経費を出してください」というのが今回の決済300万だと考えます。ラウンジの使用にフォーカスされてますが,サービスの経費はそれだけではなく,スターアライアンス全体のサービス経費もあるので,300万はまだ安い方です。
そう考えるとJALにも同様にやむを得ず残しているステイタス取得方法が収益を悪化させているということがあります。いわゆる回数修行です。
JALには多くの短距離路線があって,日常それを生活路線として利用している客が沖縄を中心として存在しています。この人たちにとってFOPの積算でのステイタス取得は不利な面が多いので,搭乗回数でのステイタス取得を設けています。
FOPは使用運賃が関係しますが,現行の搭乗回数は運賃に関わらず1搭乗1回という決まりです。ここに修行ゲーマーが目をつけて「割引運賃で短距離を数多く乗って回数(LSP)を稼ぐ」方法を使い始めました。特に学割料金ともいえるスカイメイトで学校や仕事を休んで回数修行をするというものまで出ています。
オーストラリアでは電車内に「学割で乗る人は大人(普通運賃で乗る人)のために席を立つべきです」という表示が出てます。「学割で乗るもんが大きな顔をして座るんじゃねえ」。これぐらいの徹底が日本でも必要です。
こういうことが昨年の離島問題を産むわけですが,これは昨年に始まったことではなく,ここ数年潜在化していた問題だと考えます。それが今年出てきたということは,早晩回数積算にメスを入れる伏線だと自分は踏んでいます。当然使用運賃の反映です。スカイメイトについては現行の倍近い搭乗回数が必要となるのではないかと考えます。
観光や帰省に利用するのではない場合,普通運賃を使うように誘導するような規約改訂が行われるでしょう。それができない人はサービスの利用も拒絶する,サービス業として当然のやり方になっていくと思います。
JALのwebで予約する場合,このようなアンケートが出てきます。
利用目的で挙げられているのは4つで,ポイント稼ぎ=修行はその他で答えるしかありません。要するに「JALが想定する利用目的」外の利用です。だから運賃面で負担をかけてはいけない,という自制が必要です。
自分は世界一周旅行の後半戦が終わればあとは観光利用に年数回登場するようになるので,SFCはダウングレードし,JGCについては今年中に貯めたマイルをLSP four starの特典で生涯をかけて有効に利用するということにします。金がなければ使わない,です。




