ドラマ「この人生は初めてなので」感想 |  ゆちょもごっそ?

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食べてしまいたいくらいユチョンが好き!歌に演技に頑張っているパク・ユチョン君応援ブログ。


観進めるうちに、とっても大好きになったドラマが終ってしまいました。

「이번 생은 처음이라」(イボンセン チョウミラ)
『この人生は初めてなので』

 


★補助作家ユン・ジホ(チョン・ソミン)とアプリデザイナーのナム・セヒ(イ・ミンギ)
★ジホの友人で大企業に勤めるウ・スジ(イ・ソム)とセヒの上司であるアプリメーカーCEOのマ・サング(パク・ビョンウン)
★ジホの友人でレストランのマネージャー、ヤン・ホラン(キム・ガウン))と工科大卒貧乏プログラマーシム・ウォンソク(キム・ミンソク)

この3カップルを中心に描かれたtvNのケーブルドラマです。
前評判とかたいして高くなかったのに、お話が進むごとにどんどん検索ワードに上がり、どんどんネイバーの動画視聴ランクが上がり、ハマる人続出だったよーです(*´ω`*)

このドラマ、海外視聴者にかなりの人気で、いろんな国でこのドラマのファンを生んでるよーでもありますwいろんな言語で海外サイトでもレビューされてるんですって。ものすごーーーく「女子ウケ」するドラマだと思うんですよね。共感ポイントがどこかしらに生まれるだろなーって。


弟の出来ちゃった婚で実家から出ざるを得なくなったジホは、お互いに性別を勘違いした結果、ローンを抱えたマンションの部屋を貸したいセヒと家主と店子として暮らすことになります。
ジホは3年の片思いを抱え、おまけに仕事は補助。名門大卒なのに放送作家を目指した結果、家がくっついてるカタツムリが何より羨ましいという境遇。
セヒは「左ロン右ネコ」(脳の中が左脳はマンションのローン、右脳はネコのことしかない男)と呼ばれる無機質男なんですが、それには理由があって...。

スジは仕事は出来るし大企業の代理職だけど、男社会で必死に生き抜いていて。セクハラ男たちと仕事をしているせいか、男性に何も期待してないんですよね。でもそんなスジの心を少しづつ溶かしていくマ代表。このマ代表のキャラが最高にキュートですwwいままでだいたい殺し屋とか犯罪者とか寝取られ男とかクールな冷たいキャラが多かったパク・ビョンウン氏が最高に可愛いコメディ演技を展開してますw

ホランは結婚が夢、お母さんになるのが夢、どんなに普通でつまらないと言われても、それが夢なんだという女の子。スティーブ・ジョブスを目指すプログラマーウォンソクと同棲しているけど、なかなか結婚に至らず...ウォンソクはホランをとても愛してるけど、結婚という責任を負う自信もまだ無いという状態。

そんな3カップルのお話です。


大げさな設定は何もないんですよね。
どこかにいそうな、本当にそんな人たちの、幸せになるまでを描いたストーリー。
誰かしらに感情移入できるし、「ああ!その気持ちわかる!」ってとこがたくさんあるんじゃないかなぁ。
派手さはないけど、こういうの良品ドラマっていうんじゃないかと思います。
キャスティングがすごく役柄にピッタリだし、全員がいい演技をしてて、観てるうちにどんどんハマりました。観ているうちに「あーみんな幸せになって、うまくいって」って思うようなドラマ。

タイトルの「この人生は初めてなので」
そう、そうなんだよね。
みんな今の人生は初めてで、上手に器用に運べなくて。
もがいたって失敗したっていいじゃない?
だって誰しも、「この人生は初めてなので」。
そんな優しさがたくさん溢れるドラマです。

本当にたくさんの名セリフがあるドラマなんです。
胸がギュっとするようなセリフがたくさん。


第1回のラスト。
落ち込むことがあったジホとたまたまバス停で一緒になったセヒが、いかにも理系人間らしく、ジホに脳の新皮質の話をして慰めます。


ジホ:今回の人生はちょっとうまく行かなさそうだけど
それでも頑張ってみます

セヒ:健闘を祈ります
今回の人生はどうせみんな初めてなので


そのジホを慰めた通りすがりの見知らぬ人だったセヒの言葉がタイトルです。



他にもたくさんあって、書ききれないw
たくさんの名セリフを日本語訳で網羅してくださってるブロガーさんがいらしたので、リブログさせて頂きますね。ネタバレにもなってしまうので、観てからというかたは後でねw
全話ていねいに書いて下さってるので、1~2話の感想の記事をリブログさせて頂きました。

 

 



セヒの持っていた本をジホが読むシーンがあります。
それは詩の本で、こんな詩が書かれています。

人がやって来るということは
実はとてつもないことだ
その人はその人の過去と現在とそして
未来と一緒にやってくるからだ
人ひとりの人生がやって来るからだ
とても壊れやすく
だから壊れもした心が
やって来るということだ



初めての人生に、初めての人がやってくる。
それはとても大変なことで...。
その人が持った過去や未来や気持ち、そして傷ついた記憶も一緒に受け止めることになるんですよね。それは恋愛に限ったことではないし。だから人と人は、理解しあうには時間がかかったり、時には遠回りをすることになったり。
時には「19号室」にこもることになったり。

そう、この「19号室」というのもキーワードです。

ジホの愛読書なんですが、ドリス・レッシングの短編「To Room Nineteen」(「19号室へ」)という本。
この本読みたいと思って探したんだけど、絶版らしくてめっちゃ高い(;^ω^)

図書館によっては置いてあるそーなので、探してみようと思ってます。

ただ翻訳があんまり良くないらしいけど...(;^ω^)

あらすじはこんな感じ。

1組の完璧な夫婦がいる。周りから見ても不足なく本人たちも生活に満足しており、幸せで温かい家庭でもある。しかしある日突然妻が1人だけの空間を欲しがり、夫は2階に「お母さんの部屋」を作る。でもいつの間にかその部屋は、子供たちも家族もみんな出入りするようになって、もうひとつの居間になってしまう。それで妻は、家から離れた宿に家族に内緒で部屋を借り、時々そこで数時間ひとりの時間を過ごす。何もせずただ部屋にいることだけに幸せを感じながら。結局その部屋は夫に見つかってしまい、妻は夫に嘘をつく。その部屋で浮気をしていたと。


この本について、ジホは20歳のころには理解できなかったと語ります。
いや、猛烈に理解できるよね、私の年齢はww
昔これとそっくりな話のドラマを観た記憶があるんだけど...日本のドラマで。この部分しか記憶にないんだけど。お母さんが小さな部屋を借りるんです。そこにはほんとにテーブルひとつくらいしかなくて。お母さんがその部屋をどうしても維持したがる理由がわからなくて、娘がお母さんのあとをつけてくる。お母さんはあっさり部屋の中を見せるんだけど、なおさら娘はわからなくなるんです。なぜこの部屋を母が借りたのかが。この本が原作だったのかなぁ。ご存知のかたいらっしゃいます?

結婚してるから解るのかな。いや、そんなことはないか...。
本当に、夫がいて子供がいてっていうと1人になれない。家族はとても大事だし子供は可愛いけど、でもどうしても自分ひとりになりたい時間があった。初めて子供たちが2人揃って幼稚園と学校に行くようになって、3時間1人になったとき。本当に嬉しかった。そして嬉しいと思う気持ちに小さな罪も感じた。
うちに離れがあるんですけどね、納屋みたいな。夫がそこの一部を改造して自分の部屋を作りたいと言ったとき「ああ解る」って思ったんですよね。だからお金かかったけど、どうぞって言いましたw
結局、ほとんど夫がその部屋にいることはないけど...デスクからソファからテレビからトイレ、マッサージチェアまで完備したのにw
でもね、そこが存在するってことに意味があるんだろうなと。
私は子供たちが大きくなって、1人の時間がたくさん持てるようになったけど...彼にはそれが無いから。



誰にも会いたくない、誰とも共有できない、自分で片付けるしかない気持ちみたいなものを、人が全て消し去ることは出来ないし、全てを共有し委ねることは出来ないと思うから。

このお話のなかでジホは心に「19号室」を持つことを寂しいとも思っているんだけど。たとえ幸せになっても、やはり人の心にはいつも「19号室」があるって私は思うんだよね。
ただ、大切な人の「19号室」のドアをノックすることさえ出来ればいいんじゃないのかなと。そこに居たいときは居ていいよ、出てきたら私たちが待ってるよっていう...。



3つのカップルがお互いの「19号室」の存在を理解しあうようになるまでを描いたドラマでもあるのかもね。悩んだり模索したりしながら。人と向き合っていくってやはり素晴らしいことなんだって思います。
そして、この人生は初めてなので。
うまくいくときも、いかないときもあって当然で、それでいいじゃない?
そんなふうに観ている人に、人と真摯に向き合うことを恐れないでとエールを送るような、とっても良い作品でした。脚本家さん、演技者さん、すべて本当に良いお仕事!

脚本を書かれたユン・ナンジュン作家さんの次回作、絶対観てみようと思います。

 

ジホを演じたソミンちゃんとっても良かったし、なにより最終話のイ・ミンギさんに相当やられましたw

セヒが、セヒがこんなふうになるなんて.....!ww イ・ミンギさんは私の大好きなドラマ「がんばれ!クムスン」で初めて観ました。あとはドラマは「タルジャの春」くらいかな。映画では「モンスター」と「皇帝のために」のイメージが強くて、どっちかっていうとクールなイメージだったんだけど。今までの作品のなかでダントツ良いし、演技うまくなったんだなあって思います←何様だよ

本当に良い復帰作になりましたよね....そこも私としてはちょっとジーンとしますㅠ ㅠ

 

スジを演じたイ・ソムちゃんのかっこよさにもホレボレしたし、なんたって餅ったら最高!w

(餅ってのはパクビョンウン氏のことですw勝手にそう呼んでいるwなぜならグーグル翻訳かけると、パクビョンウンが「朴餅は」って出るからだよwww)

どうみても餅のアドリブだろってシーンが山盛りあって、ドラマを本当に盛り上げてますw面白いだけじゃなくて、実に細かい演技をしてるんですよ、この方。やっぱり叩き上げの実力派は何をやってもうまい。人気急上昇中ですw

 

キム・ガウンちゃんも可愛かったし!なのでいま彼女が主演の「一途なタンポポちゃん」ってドラマを観てますw(なんと、オクジャのアンソヒョンちゃんが子役を演じてるのだ。そして超絶うまいwwうりソヒョン最高w)

ミンソク君はチソンさんの「被告人」でもすごく注目した若手俳優さんで、これから絶対たくさん出てくるだろなーと思ってました。「太陽の末裔」では記憶に残らなかったけど。あれはドラマ自体私はまったく評価する気にもならない作品なので(;^ω^)てかめっちゃ童顔だよねww27歳だけど、高校生できるよ余裕でw

 

そして、個人的にジホオンマには泣かされましたw

アッパには爆笑したけどww

てか「マウメソリ」以来、どうしてもこのアッパには笑ってしまうww

 

 

 

 

 

 

観終わってとっても満足感あったし、ぜひおススメしたいドラマです~。

日本で放送あるといいね~。


最後にドラマのエンディングのジホの言葉を。

私の大好きな人たちと、そしてユチョンにも贈りたい...


今、この瞬間を生きている全ての方へ
心を込めて
健闘を祈ります
どうせこの人生は私たちみんな
初めてなので