夜長。

長すぎてもう朝。

もう5時。


外は静かに雨。

あと2時間したら朝。


そんな今。



久しく思い出しもしなかった声が、光景が、一瞬生々しい感覚をともなって浮上。

不浄。

あたしはどこかに欠陥があるのだろうかとぼんやりと逃げる。

だってあたしには責任がない。

アレはあたしが悪いんじゃない。


けれど、気づいているあたしは言う。

それはひとつの側面にすぎないと。



雨は一転激しく地面をうつ。

自分の正当性を、潔白を、悲劇を押し通すように。

相手を、周りの人間を、世界を激しく責め立てる。



気づいているあたしは黙す。

ただそれを見ている。

あたしにはそれがどんな感情をともなうモノなのかわからない。


雨はいつの間にか穏やかに、柔らかく、白んだ空を舞う。


おかえり。


あたしは安堵のため息とともに微笑んだ。