断片を、
美しき人生
蓮見圭一
河出書房新社
蓮見圭一の小説は好き嫌いがわかれるかも。
小説の中に、東西の作家、音楽、映画のタイトル、本からの引用文が、随所にさし込まれる。人によっては、これが〈鼻につく〉と思うかもしれない
が、私はこの引用されるものをみるのがいつも蓮見圭一の小説を読むときの楽しみのひとつなのだ。
そして、私はこの作家の文章のリズムが好きだ
タイトル、etc.の断片をいくつか、拾い集めてみる。
* * *
ニーチェのいう永劫回帰 P.11
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ヘミングウェイではないが、最近は何を見ても何かを思い出す。P.12
…
キルケゴールは絶望を「死に至る病 」P.54
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『クラリネット協奏曲』P.55
…
「死とは何かと聞かれてアインシュタインは言ったそうだ、モーツァルトを聴けなくなること、と。同感だな」 P.55
『高名の木登りといひしをのこ』
徒然草の一節 P.105
*
太宰治は短編がいいのよ、『親友交歓』を読んでみて、P.119
マルグリット•デュラスのいう人生の白熱的瞬間です。
P.145
『戦争と平和』P.176
* * *
『待つわ』
『飾りじゃないのよ涙は』P.189
電話番号の末尾がラジオ局と一番違いで、
きみがいまどこにいようと、そこが出口だ。P.203
「SLE」★(下記を参照)
「全身性エリテマトーデス」P.200
◆
室生犀星の『五月』です。
悲しめるもののために
みどりかがやく
くるしみ生きむとするもののために
ああ みどりは輝く
P.235
◆
ウクレレ
E7は哀感のあるコードで、P.236
*
シャネルズの『ランナウェイ』P.237
♪ランナウェイ~ (ランナウェイ)
とても好きさ~ (ランナウェイ)♩
懐かしい~
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クリシェ進行 P.257
ゴーストノートを習った。P.260
ストロークした弦を手のひらで押さえて「チャ」と鳴らす奏法で、P.260
ミニー•リパートンの『ラヴィング•ユー』P.260
クリシェ進行でのアルペジオ。
C→CM7→C7→Fadd9→G7と半音ずつ下げていくのだけど、
P.260
ツーフィンガー•トレモロといって、シンプルなのにとてもきれいに響く。P.260
PS.♪チャ。P.270
……
宮本常一の『忘れられた日本人』P.264
「土佐源氏」
神保町の『書泉』で。 P.264
『西南役伝説』 P.266
ラジオから『トゥルー•カラーズ』が流れてきた。
P.277
シンディー•ローパーが歌っているように
P.277
「throb」をどう訳すか悩んだけれど、P.277
心に刻んで。P.277
ヘンリー•ミラー P.277
★全身性エリテマトーデス 自己免疫疾患
systemic lupus erythematosus (SLE)
小説のキーワードの一つ
最後はヘンリー•ミラーの力強い言葉(あえて省略)
この小説は、笑いながら、泣きながら、読んだ。
だれでも、どんな人生であっても、いろいろな人々が、自分の中を通り過ぎてゆく───
「ぼくは幸せだった」ムーンライダーズ
ムーンライダーズのベーシスト、ふーちゃん(鈴木博文)作詞•作曲
ふーちゃんの曲はときどき無性に聴きたくなる🥰
(。・∀・。)ノ
♩きみを愛したことなんて
風に舞う薔薇の花びら♪
(「ぼくは幸せだった」by ムーンライダーズ)
ラッツ&スターの「め組のひと」も聴きたくなってきた
🌠
鈴木雅之いまさらながら、すごいなーと思います!
MATANE~
『What is life』(美しき人生)
ジョージ•ハリスン