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年が明けて、お正月、誰もいない実家のこたつの中で借りてきた本を読む
「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」
坂本龍一
新潮社
最初の頁に、ポール・ボウルズの言葉が引用されている。
ベルナルド・ベルトルッチの映画「ラストエンペラー」(1987)「シェリタリング・スカイ」(1990)は坂本龍一が音楽を担当。
「シェリタリング・スカイ」の原作はポールボウルズ。
私は「ラストエンペラー」は見たが「シェリタリング・スカイ」は見逃してしまった。
映画の最後にポール・ボウルズが出演している(らしい)。そして、こう語る。
「人は自分の死を予知できず──/人生を尽きぬ泉だと思う/だがすべて物事は数回 起こるか起こらないか/自分の人生を左右したと思えるほど──/大切な子供の頃の思い出も──/あと何回 心に浮かべるか/4~5回 思い出すのがせいぜいだ/あと何回 満月をながめるか/せいぜい20回/だが人は 無限の機会があると思う」
「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」より引用
↑ このポール・ボウルズの言葉を読んですぐに思ったのは冒頭の「人は自分の死を予知できず」のところ。
私の場合はずっと「自分の失聴する時期を予知できず」だった。
10代の初めに「いつかはわからないが、必ず聞こえなくなる」と耳鼻科医から、言われた。
10~30代は心の片隅で聞こえなくなることをいつも怯えていた。
が、実際に失聴してしまうとそれほど驚きはなかった。
受容と諦念にはやはり時間を要したが。
上の文章を読んで思ったのは冒頭の言葉を失聴ということにすり替えなくても、今の自分にはこれがひじょうに印象に残る言葉であるということ。
ポール・ボウルズのこの言葉を、本を読み終えても何度も読み返してしまった。
「シェリタリング・スカイ」
坂本龍一
実家にいるときは夕方になると、ピアノを弾く。40年、調律をしていないので、音がくるってると思われるのだが(どんな音がでているのかわからないので…)───
(今のところ近所からの苦情はきていません)
この間、「エリーゼのために」の楽譜を見つけた。それは、黄ばんでしみだらけで。
音符の上に拙い字で、読み仮名?(ふりがな?)が書いてある…
「エリーゼのために」を弾きはじめた。
あと何回 心に浮かべるか
大切な
子供時代の、思い出を。
(。・∀・。)ノ *♩*♪*♬*♯*♭*
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(←1月も中旬ですが?
)
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yuchan 、冬眠から起きましたよ🤗
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今年もどうぞよろしくお願い致します🙆
MATANE~🍀🍀🍀