女性映画監督


二人目は、


ヴィルジニ・テヴネ


監督作品は3作品

「ガーターベルトの夜」

「エリザとエリック」

「サム★サフィ」


「エリザとエリック」以外は買った覚えがないのですが、なぜか持っています
「ガーターベルトの夜」「サム★サフィ」は、内容を覚えてないので、「エリザとエリック」を。

パンフレット

姉と弟の物語。ジャン・コクトーの「恐るべき子供たち」の80年度版というか、コクトーへのオマージュ?(そこらへんはわからないですはてなマークただ、ヴィルジニ・テヴネはインタビューで、「私は脚本を書いている間、ずっとコクトーのことを考えていました」と答えているが、「『エリザとエリック』を見ながら敢えてコクトーを思う必要はありませんが、……」とも言っている。


この映画は、ホモセクシュアルへの過程というよりも、むしろ恋という感情が育ってゆくまでの混とんとした準備期間を描いたものであり、彼女はジャン・コクトーが「恐るべき子供たち」で主題とした両性具有と思春期ということばで表現する。

パンフレットから引用
「女たちが紡ぐ両性具有の夢」
   河原晶子



当時、この映画が公開されたとき、この二人のヘアスタイルやファッションが話題になりました。パーマ(くせ毛?)なんだけど、無造作なニュアンスで、ラフっぽくて、イマドキのコトバで言うなら、“抜け感”があるヘアスタイル。


パンフレットから引用


ただしビックリマーク

“このヒトたちだから”この髪型ができるのであって、我々日本人がコレ(この髪型)をやったら、パンチパーマの失敗作か、たんに寝癖がついた髪になってしまう~チューあせる

白いシャツの着こなしや、ドット(水玉)の部屋着とか古着ぽいコートをさらっと着てたり、ルーズなストリートファッションがもう、うわ~んラブ飛び出すハートってカンジだった


                 弟↓
                 姉↑

あと、ヴィルジニ・テヴネは絵をやっているせいか、色彩感覚がよくて色を多く使っても配色のバランスがよい。

「エリザとエリック」は、音楽も気に入ってサントラも買いました。
監督のヴィルジニ・テヴネも出演していて、映画の中で歌う場面がある。
モーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』のケルビーノのアリアを歌っている。



ヴィルジニ・テヴネは、女優としてもいくつかの映画に出演。監督作品よりも多くの映画に出演している。

例えば、

「満月の夜」 エリック・ロメール


ロメールの「喜劇ことわざシリーズ」のひとつ。主演のパスカル・オジェは若くして亡くなったけど私はこの女優さん大好きですニコ
この映画の配色もすごく好きで、ブルーとグレイを基調とした冷ややかな色調に鮮やかな原色がアクセントになっている。ロメールの映画はほんとうに瑞々しい色彩。それから、映画の中でパスカル・オジェが持っていたプラスティックのかごラブ飛び出すハート何色か忘れたけど、コレが欲しくって探したことがある。
チープシックキラキラってカンジだったほっこり音譜
脱線しましたが、この映画の中のカミーユ役がヴィルジニ・テヴネ。

それから、

「カルテット」

(ただし、これ↓は、単行本の表紙)
↑の本は持っていたけど手放しました

ジーン・リースの原作「カルテット」を映画監督のジェイムズ・アイヴォリーが映画化

主演は、イザベル・アジャーニ

「カルテット」映画版ポスター
もう少し、イザベル・アジャーニの美しさを強調したほうがいいような?
単行本の表紙のほうがいいかも。

この映画の中で、どんな役かわからないのですが、ヴィルジニ・テヴネが出ているようです。


ところで、
ジーン・リースという作家は、

きわめて波瀾に富む数奇な生涯たどった、異色の作家である。
P.298

20世紀イギリス短編選(下)
小野寺健 編訳
岩波文庫
より引用

以前、「サッガッソーの広い海」を読んだことがある。最近では「あの人たちが本を焼いた日」が刊行されている。

↑の中に収められているジーン・リースの作品は「あいつらのジャズ」


20世紀イギリス短編選
下巻の目次

上巻の目次

THEイギリス小説!というラインアップ☆
どれもとても短い(だから短編なのだが)小説。



ヴィルジニ・テヴネ
フィルモグラフィー
「サム★サフィ」は1992年の作品
女優としての出演は、ロメール、トリュフォー、シャブロル等の作品に。監督業よりも女優としての出演のほうが多い。
『聖杯伝説』『逃げ去る恋』では美術スタッフで参加。


(。・∀・。)ノ赤薔薇ピンク薔薇赤薔薇

①『GO fish』アメリカ→②『エリザとエリック』フランス
次回ラストです!
どこの国の映画監督でしょう~⁉️

MATANE~赤薔薇