(高台寺蒔絵/秋草模様)
蒔絵は漆器に金を播いて模様を表した細工のことをいいます。
漆器そのものは、日本以外の東南アジア諸国で多く確認されていますが、金を播くという技法は日本独自のものです。
匠の技をもって、宇宙を思わせる深い黒に艶やかな金の模様を施した美術品に等しいものを作り上げたのは日本の文化といっても過言ではありません。
当時ヨーロッパには黒い器というものがなく、この深い黒に魅力を感じたようです。
漆はその昔『ジャパン』と呼ばれていました。
それが我が国の呼び名になったということには、かのマルコ・ポーロが関係しています。
西洋には「ジパング伝説」なるものがありました。
その「ジパング」という国は黄金でできているとか、いないとか・・・
『東方見聞録』でマルコ・ポーロは東の果てにを黄金の国があると表しています。
黄金に憧れる異人たちは、この蒔絵の美しさに魅せられ、我が国を『ジャパン』と呼んだということです。
では蒔絵の美しさに最初に目をつけたのはだれかというと。。。
フランシスコ・ザビエルを筆頭とした宣教師たちなのでした。
彼らが最初に目にした蒔絵は京都・高台寺の蒔絵だと言われています。
ここにある蒔絵は豊臣秀吉(また秀吉さんですね)ゆかりのもので、秀吉は天下人たるにふさわしくと、絢爛豪華な蒔絵を愛好していました。
宣教師たちはこの壮麗な蒔絵に感嘆し、キリストやマリア画を納める厨子や聖書を広げる書見台、聖骸を納める箱などの祭具を蒔絵で作らせました。
スペインの小さな村の教会に今も当時の蒔絵の箱が伝わっています。
彼らは教会にあるべき聖なるものを納めるのに、この蒔絵が相応しいと考えたのです。
またヨーロッパの貴族たちにも蒔絵は大変愛されました。
かのマリー・アントワネットも蒔絵の机や箱を愛用していたということです。
明日からは歴史上有名なダイヤモンドをご紹介します。。。
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