和のコラム『蓬莱の珠枝(ほうらいのたまのえ)』 | YUKARI /紫がたりのブログ

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本日は『蓬莱の珠枝(ほうらいのたまのえ)』について少し・・・。

実は明日の名工の業はその名を持つものだからです。


『蓬莱の珠枝』は古典の教科書などで見たことがあるのではないでしょうか。

竹取物語』でかぐや姫が求婚してきた貴公子たちに出した“五つの難題”のうちの一つです。


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この難題を与えられたのは『庫持皇子(くらもちのみこ)』でした。


『蓬莱の珠枝』は、東海に浮かぶという幻の仙境・蓬莱にあるとされます。

白銀でできた根を持ち、黄金の茎に真珠の実をつけた木だということです。


庫持皇子は策略家でした。

わざわざ船に乗って危険を冒すよりも、『蓬莱の珠枝』を作ってかぐや姫を妻にしようと考えたわけです。


帝には筑紫の国に養生するために下向すると伝え、かぐや姫には東海に旅にでると言伝て、難波から船をだしました。


頃合いを見はかると戻ってきて山に籠り、厳重な警備の小屋に当代の名工6人を集めて、三年もの月日をかけて玉枝を作らせました。

6人の工匠が命を削って丹精したものですので、その出来栄えは素晴らしく、とてもこの世のものとは思われない細工。


さすがのかぐや姫もこの皇子に負けてしまうのではと思われました。

翁と媼は皇子の旅の苦労話に感心し、はや新床作りに取り掛かっています。


かぐや姫が悲嘆にくれていると、例の6人の工匠たちがかぐや姫の家を訪れます。


彼等は報酬をまだ得ていないことに不満をもって、かぐや姫に払ってもらおうとやって来たのでした。


ついに細工物だと露見し、庫持皇子は追い出されてしまいます。


公にも笑いものになるであろうことを恥じた皇子はそのまま深山に分け入ってしまいした。


さて、明日お披露目する『蓬莱の珠枝』いかなるものか、ご期待あれ。



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