さて、このコラムを書き始めるきっかけとなった友人はといいますと、彼女は本当に勉強家で、ネットでいろいろと調べたり、わからないことはメールで質問してきたり、足しげく宝飾店に通ったりして経験値をぐんぐん上げていきました。
下手をするとそこいらの販売員さんよりもダイヤモンドに詳しくなった様子。
「エクセレントカットはカットが別なんですよ」
なんてちょっとびっくりした接客を受けても、ふふんと余裕です。
そうなりますと、読者のみなさんは彼女がいったいどんな指輪を選んだのか気になるところですね。
実は昨日(大安ですから)幸せなお二人にお渡ししたところなので、写真を公開
なんと、0・5ctのグレード付きのエメラルドカットのダイヤモンドです
横置きのダイヤモンドがまた洗練された印象ですね
彼女は0・5ctのラウンド・ブリリアント・カットとこのエメラルドカットでとても悩んでいましたが、普段遣いにも向いているこのデザインを選びました
本人いわく、胃に穴があくくらい、死ぬほど悩んだ、そうです
変形のダイヤモンドはかなり上級者向きのアイテムですが、(ブシュロンやハリー・ウィンストンなどがすぐに思い浮かびます)普段からエッジーなデザインを好んでいたので、彼女にはすごく似合っていました。
何よりラウンドをはさみ留めするとどうしても無理があります。
エメラルドカットこそはさみ留めに適したカットといえるでしょう
またダイヤモンド自体のカットにも面白味があります。
面を大きくカットしているので、ラウンドとは違う輝きを楽しめるのです。
ラウンドがちらちらと四方に拡散する輝きならば、
エメラルドカットはシャープで冴えたきらりとする輝き
とても個性的で素敵なブライダルリングです。
これもまた私にとって忘れられない指輪の一つとなりました