源順の漢詩 Kanshi de Jun | ゆばー*短歌* ≪Ecoute! Ecoute! C'est Ondine≫

源順の漢詩 Kanshi de Jun

また漢詩の時間です。今日も『和漢朗詠集』から引きます。

葉の落ちてしまった木に雨が注ぎ、その木にとまっている鳥の背中には、紅い葉が数片貼りついている、
そんな内容の漢詩です。出てくるのは鷓鴣(しゃこ)という鳥で、羽色は褐色の地に縞や紋があるものが多い、そうです。

以前ある方に教えていただいた「小さい秋見つけた」の三番にどこか似ているような気がします。
たしか歌詞では、風見鶏の鶏冠にあかい葉がくっついているのではなかったかしら?はぜの葉でした。
もしかして、紅いからほんものの鶏冠に見えるということだったのでしょうか?
それは、なかなか理屈っぽくて・・・、楽しいですね。

Je traduis aujourd'hui un Kanshi (poesie chinoise) de Wakan-roei-syu complié en 1013.

源順(みなもとのしたごう / じゅん 910-983 )

梧楸影中 一声之雨空灑 
鷓鴣背上 数片之紅纔残 

梧楸(ごしう)の影(かげ)の中(うち)に 一声(いっせい)の雨(あめ)空(むな)しく灑(そそ)く
鷓鴣(しゃこ)の背(せ)の上(うえ)に 数片(すへん)の紅(くれなゐ)わづかに残(のこ)れり

Minamotono Shitago / Jun (910-983)

La pluie verse entre les branches sans feuilles des paulonias
Un francolin s'y pose, sur son dos quelques feuilles rouges restent à peine

Bonne journée !
yuba---*

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