めったな事がない限りかかってこない
団体代表からの電話で、すぐにわかりました。
ルースターが脱走しました。
順調に進んでいたトライアル中、
まさかの連絡でした。
トライアル先のお宅には
リビング扉
猫さんよう扉〔天井まであるしっかりとしたもの〕
がありましたが、まさかの玄関からの脱走でした。
ルースターが玄関から出る直前に、
チラッとご家族を見たそうです。
あれ?出ていいの?
ルースターはそう思って確認したのかな。
18時半に脱走
現場までは車で2時間。
迷ってる暇はない。
すぐに現場に向かいました。
手は震えて
涙が溢れてきます。
真っ暗で飛び出したら轢かれる。
山に入ったら?
どこかに落ちたら?
最悪のことしか考えられませんでした。
ルースターがつねにつけている首輪には
AirTagをつけるようにお願いしていました。
散歩時はプラスでGPSも。
AirTagがついてることが少しだけ希望を持たせてくれた。
向かっている間に、団体のボラさんたちが
マップを作ってくれ里親さんに的確な指示を
出してくれました。
ルースターは里親さん宅の周りをまわっていました。
1週間しか過ごしていない家と散歩道を理解していました。
本当にすごい。
AirTagが動かなくなると、
怪我をしたのか?
事故にあったのか?
怖くて隠れているのか?
と不安になりました。
現地に着き、AirTagを追いながら先住犬のタマと
ルースターを探しました。
タマはルースターが大好きなうちの犬です。
タマがいればルースターから寄ってきてくれる
確率が上がると思いました。
街灯もなく、民家も少ないので
本当に真っ暗で何も見えません。
時々、車がすごいスピードで通り過ぎます。
その度に心臓がバクバクいっていました。
タマがいきなりグイグイ引っ張りはじめると、
道の向こうにいたおじさんが大きい犬が向こうに走っていったと教えてくれました。
ルースターは近くにいる。
でもどんどん距離は離れて行く。
ひたすらAirTagの位置を追い続けると、
里親さん宅の近くにきました。
それと同時に、ルースターが戻ってきたと
連絡がきました。
自分から、家に入ったと。
玄関扉はあけっぱなしに
からあげを設置
人はいなくなる
ルースターが入ったのを室内カメラで確認し、
玄関ドアを閉めました。
1週間ぶりに会ったルースターは
いつも通り尻尾をブンブン振って近づいてきました。
前足に怪我をしているのと虫がついていましたが、
事故にあったような様子は見られませんでした。
奇跡だと思いました。
もう会えないかもしれないと思っていたから。
脱走し、事故に遭って亡くなったり
何十年たった今も行方不明のままの子もいる中で
また会えたことがほんとうに奇跡。
トライアルは中止、
ルースターは我が家に戻ってきています。
脱走翌日は一日中眠っていました。
足を引きずっていたので病院には行きましたが、
様子見で大丈夫との事でした。
そこから1週間ぐらいは触られるのを嫌がったり、
警戒心が強くなっていました。
ルースターの心のケアのために、
家族と話し合って距離をとることを意識しました。
今までわしゃわしゃしてたのに
なんでダメなのと言っていた子供達も
理解し、協力してくれました。
ほんとは真っ先に抱きしめて、
よく戻ってきたねって伝えたかった。
里親さんは、トライアル前から散歩練習や
ルースターと向き合ってしっかり準備してくれました。
トライアル中に里親さんが送ってきてくれる
ルースターの様子は見ていて幸せな気持ちになりました。
このままトライアルを続行する選択もあったかもしれません。
でも、私にはルースターを置いて行くことが
できませんでした。
今回のトライアルは中止となりました。
ルースターは怪我も治り、
いつも通りの生活に戻っています。
この一カ月。
あっという間のような、まだ一カ月しかたってないのと思うこともありました。
あの1日が夢なんぢゃないかといまだに思います。
でも、今でも怖くなります。
ほんとうに生きて戻ってきてくれてよかった。
ただそれだけです。
