山崎豊子さんの大フアンです。 | 湯浅和子オフィシャルブログ「人と人とをつなぐ社会を!一緒に作りましょう!」Powered by Ameba

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「華麗なる一族」や「白い巨塔」などは余り興味がなかったのですが、「二つの祖国」を読んで一気にフアンになりました。実在のモデルになった方がいるとのことですが、日系アメリカ人2世の第二次世界大戦前と戦後東京裁判までのまさに激動の時代に、時代に翻弄されながら真実に生きることを求めた主人公と家族の物語だったと思います。かつてアメリカにわたりアメリカ国籍になり、しかし戦争が進むにつれて日本人としてのアイデインテイテイと現実に暮らすアメリカでの生き方に主人公は悩みますが、通訳をしながら、特に東京裁判を傍聴して、インドのパル判事の人間的な視点にひかれえていきます。そして戦争は絶対にあってはいけないという結論だったと思います。

 「沈まぬ太陽」も「運命の人」も社会的に問題になった事件を扱う重厚な物語でした。特にその取材力には本当に感激しました。感動しました。どこからそのエネルギーは生まれえるのか・・・・やはり理不尽な社会の仕組みやあり方に対する強い反体制に対するメセージなのでしょうか。本人は”納得いくまで調べないと気が済まない”とおっしゃっていました。徹底的な取材hは本当に物語を本物にして、読むものをぐいぐい引き寄せました。


 山崎さんのご冥福を心からお祈りするとともに、、新しい小説に会えない寂しさがつらいです。