トキワのもり -2ページ目

トキワのもり

"今日のメニュー"はトライアスロン。"今週の飛び"はハンググライダー。書くときに書く。

2 つのスポーツ観がある。


ひとつは「富士山型」。
あるスポーツの愛好者たちを、そのまま競技の技術の世界一を頂点としたピラミッド型に表したものだ。
金メダル志向のスポーツ観である。
レクリエーション層は「初心者」、選手権層が「上級者」になる。


もうひとつは「連峰型」。
レクリエーション層と選手権層にはそれぞれ別の頂上があり、目指す目的が異なる。
だが根本は同じでどちらも同じ山に属している。
活動場面ではそれぞれ別の目的であるが、それ以外の場面では交流がある。
生涯スポーツにおけるスポーツ観であると言われている。





ハンググライディングはどちらのスポーツ観になるだろう?



私の考える答えは「同じ頂点を持つ連峰型(隠れ富士山型)」だ。





どちらの、と言って 3 つ目の選択肢を出すのもアレだが、実際そう思うのだから仕方ない。


ハンググライディングのマニア化(高性能、高価、寡占的)が進行した結果、ハングフライヤー人口の低下が起こった。
業界は競技志向でない、安全志向のレク層を増やそうと努力している。


しかしハンググライディングの面白さの行く先はひとつなのではないだろうか。


ハンググライディングの競技はさまざまあるが、選手権層の行う競技はひとつだけ、レースである。
決められたコースをいかに早く回ってゴールするかを競う。
そのために、空気抵抗を減らした滑空比の良い高性能機が開発され、それは自動車が買えるほどの値段で選手の手に渡る。
高性能機であれば高度を効率よく距離やスピードに変換できるのだ。

一方そういった競技から離れている人たち、レク層は普段何をしているのだろうか。

レク層の人々は楽しく飛びたい。
楽しく飛ぶというのは、いつもとは違う世界が見えた瞬間があれば訪れる。
だから誰よりも高く、そして遠くを目指す。
「オレはこの条件でここまで行って帰ってきたぞ」と報告するのが楽しい。
同じ高度まで上昇できれば、滑空比の良い高性能機に乗っているフライヤーの方が遠くまで行ける。


ハンググライディングは狭い世界だ。
だから選手権レベルの人と独力での飛行が許されない練習生が並んでテイクオフすることもある。
離陸場は同じだから選手権層もレク層も同じ空を楽しむ。
レク層は選手権層のずるいくらいの高性能機を目の当たりにし、中古でも何でもいいから自分もと高性能機に乗り換え、驚きの性能に助けられ、新しい世界を感じる。



・・・・・・わかりにくくなってきた。


選手権層はとにかく、気象を読み、効率よく上昇し、効率よくタスク(コース)をこなすのが目的だ。
一方レク層の頂上にあたる目的は「より遠く」だと思う。
動力の無いハンググライダーでより遠く飛ぶためには、やはり機体の性能差は大きい。
気象を読み、効率よく上昇しなければならないのも同じだ。

どちらにせよ高性能機が欲しいのである。



環境が限られる日本では、遊び方も限られるということなのだろう。
選択肢がない。

道具が高いし社会的には危険なスポーツだしエリアの維持も大変そうだ。

若者から高齢者まで幅広く交流できる場だし、体力も必要ない。
生涯スポーツにうってつけの要素を存分にはらんでいるだけに、環境の厳しさをどうにか解消できないだろうか・・・。
私は普段ヘアスタイルのセットがテキトーでありますので、ワックスだのジェルだのを組み合わせたりはおろか、ドライヤーでの乾燥ですら手惑う始末であります。
ですのでもっぱら寝癖直し程度にスプレータイプのスタイリング剤を使っています。
フォグバーが私の限界です。


そんな私が、今日は面接ということでばっちり気合を入れてヘアセット(?)を試みました。
朝シャワーを浴びて、さわやか青年を気取るために目指すはオシャレ七三!

……とその前にお出かけ前のデオドラント剤をシューしなくては!

脇にフォグバーをシュッ!!!

ぺ た つ く !!!


いけねぇいけねぇ、いくら面接で緊張しているからって脇カッコつけてどうするんだぜ。
デオドラント剤はこっち、資生堂の Ag+!

髪にシュー!!!

N o G o o d !!!


そんな朝でした。


ちなみにこちらが昨日の七三でござい。

73

今日はフォグバーで整えた後さらにヘアスプレーも使って固めて、これよりもっとシュッとピチッとさせました。
たぶん四国のお遍路旅で変わったんでしょうなぁ。

最初は旅の間も毎日日記をつけるつもりでしたが疲れてそれどころではなかったのは確かです。
ですがそれだけでなく、こうして誰に向けたものでもない記事を書く必要が無くなっていったのでしょう。

二人で旅したとはいっても業務的なもの以外ほとんど会話はありませんでした。
今日宿どこにする? とか メシは? とか。
2週間に渡りほとんど「自分」との対話。
二人旅というよりかは、それぞれの一人旅に鏡となる「非自分」がついてくる(ついていく)旅…といった感じでしょうか。


(書いてて思いました。ちょいと脱線しますと、お遍路前と後ですけとの関係性が「異自分」から「非自分」に変わったのだと理解しました。
すけとの関係性というより、自分のヒト観が変わったと言った方が正確ですね。
すけなんか特に自分と似たところがあると思っていたので、自分じゃ考えられないすけの行動を目の当たりにしたときに、「あ、こいつはおれじゃねえんだ」と気づかされます。
より「個」を認められるようになったのです。)


ま、ま。
自転車はもろに自然の影響を受けます。
寒暖緩急凸凹遠近……
それらをダイレクトに感じ、刺激される体の声を受け止めるので内なる「私」は精一杯です。
ほとんど常に自分の体に意識を向けているのですが、時々ふとした瞬間に何かを考える時間が訪れます。
不思議と穏やかな気持ちで物事を考えられ、思いは昇華されていきます。

自分の中で結論が出せると、以前でしたら興奮気味に人に話したり記事にしたりしていたのですが、お遍路以降では「そうか」と納得し、むしろ静かに落ち着くようになりました。


具体的にどこが変わったかは断定できませんが、落ち着くことが増えたために書きたい衝動も抑えられたのでしょう。


おかげでみなさん、私も含めてですが、この一年半の日々で私に何が起こり、何を考えたか知る術がないのです。
成長した私の姿から、何を身に付けたかを想像してみてください。
( ONEPIECE の扉絵みたいにちょこちょこ語るかもしれませんが)
お久しぶりです。



最後に更新してから一年半経ちました。



いろんなことがありましたが、まずは未完成だった『すけと尋ねて』を書き終えなくてはですね。



メモを見て思い出しつつ書いていきます。ゆっくり追記していきます。



道中手に入れた地図や情報紙



旅のメモ




二日目(12~20番礼所)105km

山多い。
徳島ラーメン岩田屋おいしかった!
12番札所の焼山寺までの坂道がえげつなかった記憶が・・・
雪もちらついていたようです。


三日目(21~23番礼所) 90km

徳島のタスク、たらいうどん、ポテレットを消化できないまま高知県に突入!

一期一会とはこのこと。いい人ばっかりだ。
愛と知恵を知る旅…三日目にして人の温かさを感じ始めたようです。
何故かというと、この旅はじめての通夜堂泊をしたからですね。
そこでジョスというベジタリアン外国人との出会いがありました。


四日目(24~27番礼所) 117km
ブンタン多すぎて食えん。カツオ高すぎて食えん。CoCo壱のカレーうまい!


五日目(28~36番礼所) 90km
気持ちがちょっぴり不安定だった。あと食欲が酷い。
すけ、三度目のパンク。おれ、Have a break , KitKat !
ああ、あと今日は高知タスクを三つ消化できた。山北みかんとカツオとブンタン。ブンタンは手で剥くもんじゃないね。あれは覚悟が必要な食べ物だ。


六日目(37番礼所) 125km
山、風、山、庄寿庵のうどん、山、風、風、風、四万十川、すけ4度目のパンク。ついに完全に一人で修理!昭和な町並み。


七日目(38~40番礼所) 138km
す け 、5 度 目 の パ ン ク 。
どういうこっちゃ! ロックでもやってんのか!
緩いアップダウンが続く。自走に意味がある。風を、匂いを、土地を感じながら走るのがいい。甘いものは肉体的精神的ストレスを軽減してくれる。さらば高知よろしく愛媛。


八日目(41~43番礼所) 111km
午前中は雨と寒さで今年一番の不機嫌に。体を温める方法。一、「峠越え」
晩御飯の豚しょうが焼定食が今年一番の旨さを発揮。一口毎に感動が広がった。
【今日のハイライト】不機嫌→峠越え→ハッピー→62歳の自転車遍路談→コーヒーぶちまけ→膝死→豚しょうが焼の奇跡→久万サイコー
88中44終わり! 翌日はお寺ッシュで59まで行く予定!


九日目(44~57番礼所) 115km
お寺ッシュ。今日は58番の仙遊寺の通夜堂で一泊。ありがたや。


十日目(58~64番礼所) 95km
早朝58番でお勤め。そのあとは住職とお話してた。
60番では歩きで往復4kmの登山。そこで2時間かかって大変だったー
宿まで残り数百メートルのところで、すけ、再びパンク。一番パンクらしいパンクで、何か踏んだらしくプシュー!って盛大な音がした。呪われてるんじゃないか?
すけとチャリを車で自転車屋さんまで送ってくれる人が現れてものすごく助かった。おれはライト壊れたので先に宿へ。
夕方に初めてガリガリ君のコーンポタージュ味食べたけど意外とおいしいね。ところですけ大丈夫かなぁ?
すけ帰ってきたはいいけど明日別行動説浮上。どうしよ。


十一日目(65~73番礼所) 84km
朝、すけのタイヤを買いに車で観音寺まで行ってもらい、そのまま65番まで送ってもらった。おかげで88ヶ所行けそうです。
今日はすけのタイヤを買いに香川へ行ってからお遍路再開! ベストを尽くす!

改めて……香川県です! さらば愛媛!てなわけでうどん!あとはワサンボンも有名です。
みんなの憧れ観音寺わず! 夏にまた来たい観音寺!
そしてすけ再びパンク。そういや香川県は綿も有名らしいですよ。


十二日目(74~83番礼所) 90km
香川を満喫。うどん、うどん、うどん、骨付鳥。


最終十三日目(84~88番礼所) 71km
全て終わって具体的に結願したことと言えば、1番から望んでたたらいうどんを88番で食べられたことかな。何はともあれすっきりしました。
うどんは13日で10杯たべた!
徳島駅からスタートして志度駅で88ヶ所終わらせたら合計1308kmになりました。ちょうど一日100km。無駄を省けば10日ちょいで終わるんじゃないか?
ちなみにパンク数、おれ0、すけ8くらい。


電車移動日十四日目
四国は高松から神奈川へ電車の旅~ 今日は雨ですね~
思えば移動がメインの2週間だったなぁ。
ハイ!

完全にお寝坊~!


まぁ…ね!

初日だし!

昨日遅かったし!


だらだらと準備してホテルを出たのは8時頃。おせぇ。

宿泊した場所は阿波富田という駅の側のビジネスホテルで、とりあえず朝ごはんを食べに徳島駅を目指す。

若干迷いながらも徳島駅に着きセルフうどんの店へ。

おれはカレーうどんを食べた。

腹が膨れたところで一番札所の場所を調べる。


「あれ? 意外と遠くね?」


そう、スタート地点、宿泊場所が適切ではなかったのだ。

一番札所は徳島にある! ってことだけ頭にあったからろくに調べもせず、徳島駅周辺の宿に泊まったんだけど、実際は徳島駅からは 14km くらい離れた場所にあって最寄駅は坂東という駅だった。

寝坊とスタート地点のミスにより一番札所に着いたのは12時頃。

白衣、線香、納札、地図を購入し霊山寺を参拝した後、近くにあった洋食屋さんで昼食。

日替わり定食でエビと白身魚のフライだった。美味。




…いや美味とか言う前に説明しておくべきだった。

今回のお遍路では、何分時間が13日間と限られているのでお参りはだいぶ簡略化した。

道具は白衣と線香と納札だけ。

山門で一礼、本堂と大師堂で線香と納札を供え、山門で写真を撮る、というのが一つのお寺の流れ。

朱印は費用がかさむのと時間の制約(納経所は7時から17時まで)が生まれるので基本はやらなかった。

お経をあげてないし賽銭も全然出してないけど、お遍路は心、これでよいのです。

このスタイルで回っていった。




初日は結局11番札所まで行き、宿を探した。

途中雨に降られ、雨宿りがてら事前に調べていた善根宿リストから探す。

このときは接待が何かもわかっていない状態だったので、善根宿の精神も理解せず、かなり失礼なことをしたと思う。

11番と12番の間にあるところで宿泊。

寝袋を使って寒さをしのぎつつ静かに23時頃就寝。



初日(1~11番礼所) 77km