今年に入って観た映画 | MASK DE 50

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日常で気に入った事を何でも紹介して行きます。

今週集中連載中?の自己満足ランキングはちょっとお休みして、今年に入って観た3本の映画の話を書きます。



まず下北沢トリウッドで公開中なのを知って、こちらに戻ってくる前に観に行った「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」。



同じ連合赤軍を扱っている関係で「光の雨」(高橋伴明監督)と「突入せよ!あさま山荘事件」(原田眞人監督)が引き合いに出されるが、前者はあくまでも連合赤軍を題材にした『光の雨』という小説を映画化するという設定(ややこしい)で、事件そのものは劇中劇として扱われているし、後者はそもそもが権力側に焦点を当てている次点で並べては語れない。



要するに連合赤軍について本当に向き合って撮った映画はこれが初めてという事。それだけいろいろな事にパワーを使うんでしょう。それを70歳を超えた若松監督が撮っているんだからスゴイのひと言。



坂井真紀やARATAといった役者陣も素晴らしかった。特にARATAは「20世紀少年」といい「蛇にピアス」といい強烈な役が続いてますね。



そしてジム・オルークの音楽。彼自身が若松監督の大ファンということで実現したらしいけど、なるほど気合いが入っている。



190分という長尺ですが、時間なんか全く気にならない。当時何が起こっていたのか、日本人が観なきゃいけない映画です。




次は先週末に観た「接吻」。



こちらも評判が良くて気になっていた作品ですが、その評判通り、素晴らしい作品でした。



万田邦敏監督の作品は「UNLOVED」以来ですが、良い作品撮りますね。というか妻である万田珠実さんの脚本が良く出来ているんだな。



そして何と言っても小池栄子。彼女の演技力は以前から評価高かったですが、今回は想像以上。特にラスト10分の彼女の演技は鳥肌モノでした。



こういう映画を公開から10ヵ月経たないと観られないという地方にいる人間の辛さったら…文句ナシの2008年ベストテン入りです。




最後に大林宣彦監督の「その日のまえに」。



う~ん、大林監督らしい作品なんだけど、その大林ワールドを受け入れられない自分がいるんだな。あんなに好きだったのに。



そんな訳で個人的にはイマイチでした。




今週末は「禅 ZEN」を観て来ます。