第138回の芥川賞の候補が発表になりました。
芥川賞というのは候補者がまだ新人で(かなりキャリアのある人もいますが)、その候補作のほとんどは単行本化前なので、予想とかはしづらいんですよね。
でも今回は楊逸さん以外は作品を読んだ事のある作家さんばかりなので、いつもよりもちょっと楽しみが増してます。
個人的には唯一候補作を読んだ山崎ナオコーラさんの「カツラ美容室別室」がすごく良かったんで、ぜひ獲って欲しい。
でも川上未映子さんも評判良いし、話題性で行けば楊逸さんの中国人初というのも有り得るし…まぁ好きな作家さんばかりなので誰が獲っても良いや。
ところで、いつもムカつくのが発表後の文藝春秋に載る各選考委員の選評ってヤツ。
人それぞれ違った意見があって良いと思うし、候補者たちへのアドバイスになるような事なら厳しい意見もあって然るべきだと思うんです。
ただ中にはどう考えても悪口としか思えない事を書いている人がいる。
特にどっかの知事をやっている方はヒドい。たまに候補者全員を否定してる時があったりするし。本当に全ての候補作読んでるの?と疑いたくなります。「理解出来ない」とか言ってれば通っちゃうもん。
知事はお忙しいんでしょうから、もう他の方に譲ったらどうでしょうか?笙野頼子さんとか保坂和志さんとか。
大きなお世話でしたね。とにかく16日の発表が楽しみです。