大好きな作家のひとりである鹿島田真希。
彼女の作品で初めて読んだのはデビュー作でもある「二匹」。まだ女子大生だった時に文藝賞を獲った作品でした。
「二匹」の高校生の訳の分からない会話だけが続いていくすごく不思議な作品で、内容があるようで無い。正直読んでいてよく分かりませんでした。
出会いはそんな感じでしたが、その数年後に「白バラ四姉妹殺人事件」という作品が発表され、一気に彼女の世界にハマる事になります。この作品は本当に面白かった。この時(2004年)は三島賞の候補になりながらも獲れませんでしたが(受賞したのはこちらも名作「ららら科學の子」)、その資格は十分にあったと思います。
そして翌年に「六〇〇〇度の愛」で晴れて三島賞作家となり、今年は野間文芸新人賞も受賞。少しずつ彼女の世界観が認められつつあるのかなと。
決して万人受けする作家ではありませんが、一度味わってみて下さい。小説の概念が変わるかも…ホメ過ぎ?
今のところの最新作がコレ↓