ついに第1位です!!
心霊スポット巡りをすること100回以上の私が体験した第1位!
まぁ第3位第2位とアレでしたから1位もどうせ……そう皆さんそう思っているかもしれませんね…
しかし!!
ハッキリ言います!この第1位だけはレベルが違います!!
なにせケガ人まで出てしまった恐ろしい出来事だったんです!!
それは19歳のときでした。
ヒマは持て余してるものの、いつもお金がない私と地元の友人たち。
いつも適当なところに集まっては色んな事をして遊んでいたんですが、そのなかで「心霊スポット」に行くというのが流行った時期がありました。
心霊スポットは行く道中も盛り上がるし、着いてからも盛り上がれる。帰りも、帰ってからも何かが起こるんじゃないかと盛り上がれる。そしてなにより無料という私たちにとっては最高のエンタメでした。
しかし、心霊スポットというのは当然ながら皆が皆好きなわけではありません。
私達のなかにも心霊スポットや怖い話が苦手な友達が1人いました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240717/12/yuan-tsukuba/db/24/j/o0858108015464117207.jpg?caw=800)
皆で集まり心霊スポットに行こうと盛り上がったとしても恭平は、
「心霊スポット行くなら俺帰るわ…」
とそそくさと帰ってしまいます。
今ならそんな友達を理解してあげられるんてすが、その当時は、
「恭平は本当に心霊スポットとか嫌がるな……でも嫌がる恭平をなんとか心霊スポットに連れて行ったら面白いんじゃ……」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240717/12/yuan-tsukuba/7d/c8/j/o0723108015464117210.jpg?caw=800)
そんなふうに考えてしまいました。
そしてとある日…
私は友達と結託して「ドライブ」と称して恭平を心霊スポット(トンネル)に黙って連れて行くことにしました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240717/12/yuan-tsukuba/d7/47/j/o0817108015464117217.jpg?caw=800)
途中コンビニに寄り、打ち上げ花火30連発を2個購入。
この花火はもちろん夏の一夜を彩るための花火ではありません。
心霊スポットで恭平に向かって打ち込むための打ち上げ花火30連発なのです!
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240717/12/yuan-tsukuba/29/89/j/o0782108015464117221.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240717/12/yuan-tsukuba/a9/27/j/o0816108015464117226.jpg?caw=800)
そしてついに心霊スポットのトンネルに到着。
嫌がる恭平をなんとか車の外に連れ出しトンネルに入ろうとするのですが、恭平が私の腕を掴んで離しません。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240717/12/yuan-tsukuba/2d/aa/j/o0653108015464117230.jpg?caw=800)
振り解こうとしてもすごい力で握られたその手は全く離れない……
仕方がないのでそのままの状態トンネルに入り、ゆっくりとゆっくりとトンネルの奥へと歩を進めていきます。
下を向き、怯える恭平の指が私の腕に食い込み、そこが少し痛みます。
(恭平がこの様子じゃ打ち上げ花火はさすがに無理かな……)
そんなふうに私が考えていると、
バシュッ!!
という音と共に私たちの横を光る何かが通り抜けていきます。
「???」
一瞬のことで何が起きたのか理解できないでいると、そんな私達を無視するかのように続けざまに、
バシュッ!バシュッ!
という音と共にまた光る何かが私達のすぐそばを通り過ぎていきます。
「まさか!!」
私が光が向かってくる方向を確認すると、
そこには……
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240717/12/yuan-tsukuba/ac/74/j/o0795108015464117234.jpg?caw=800)
高笑いをしながら私達めがけて花火を打ち込むサル2匹の姿があったのです。
元々心霊スポットの恐怖によってギリギリの精神状態の恭平は、この花火によって完全にパニックになり、食い込むほど握った私の腕を右へ左へと振り回します。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240717/12/yuan-tsukuba/f3/1d/j/o0749108015464117237.jpg?caw=800)
「ちょ、ちょっと落ち着け!恭平!落ち着け!ちょ、きょ、恭平!」
私は振り回されながら叫んだんですが、パニックになった恭平には私の言葉は届きません。
それではと一生懸命に腕を解こうとしてもやはりビクせず…もはや私に出来ることは、せめて転ばないようにバランスを取ることだけでした。
そしてしばらくのち…
ゴチンッ!!
という鈍い音と共に頭に走る衝撃。
どうやら私は振り回されながらトンネルの側面に頭を打ちつけてしまったようです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240717/12/yuan-tsukuba/02/7b/j/o0715108015464117238.jpg?caw=800)
「ッ〜〜〜〜!」
と唸りながら痛みのあまり思わず頭を手で押さえようとするのですが、そんなことはお構い無しとばかりに恭平は私の腕を振り回し続けます。
そして次の瞬間、
今度はトンネル隅にあった側溝に私の靴が挟まってしまい、さらにそのまま振り回されたことで「足首を捻挫。」
私はほんの1〜2秒の間に「頭」と「足首」という身体の端と端を負傷してしまったのです……
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240717/12/yuan-tsukuba/7a/68/j/o0671108015464117242.jpg?caw=800)
そんな怪我を負った私にも恭平は容赦することはなくその後も右へ左へと振り回され続け、
トンネルのなかには…
「痛い痛い」という私の声…
「バシュッ!バシュッ!」という打ち上げ花火の音…
そして猿2人の高笑い……
それだけがこだまし続けるのでした………
どれだけの時間が経ったでしょうか?
しばらくのち…やっとトンネル内に静寂が訪れたとき…私は誰かが言っていた言葉を思い出していました……
「フザけた気持ちでこういう所に来たらいけない……」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240717/12/yuan-tsukuba/5b/e0/j/o0775108015464117244.jpg?caw=800)
とまあ、これが私の心霊スポットで起きた怖い話ベスト3です……
この背筋が凍るような怖い話の数々で暑さが少しでもやわらいだんじゃないでしょうか?
これから夏本番ですが、みなさんも心霊スポットに行く際はくれぐれも
「山登りオッサン」
「バカップル」
「馬鹿力の友達」
「トンネルの壁面と側溝」
には十分お気を付けくださいね。
それではまたお会いしましょう。サヨナラサヨナラサヨナラ。