私のオカルト好きは前回もお話したとおりなんですが、若い頃はそれはそれはハマりすぎていて、特にホラーにハマりまくっていました。


どのぐらいハマってたかというと、7月8月の2ヶ月だけで、総額30万円近くの心霊関係の書籍、CD、DVD、ゲームなどを買い漁り…(夏の時期に書店などで心霊関係が一気に出るんです)


心霊体験をしたいがあまり、季節は関係なく毎週必ず一回は心霊スポットに行き、最初は友達を誘って行っていたのが次第に1人で行くようになり…(心霊現象を独り占めするため)


同じく心霊スポット巡りをしている先輩と情報交換をし、日々新しいスポットを開拓していく。


そんな日々を送っていました。



そんな私が心霊スポットで体験した恐ろしかった出来事ベスト3を発表したいと思いま〜す!(心臓の弱い方はここから先を読むことをお控えください)




まずは3位!!










それは静岡県と愛知県の県境にあるとある神社での出来事です……



友達4人で神社に向かう階段を登っていたときのことです。1人が、



「あれ?なんか音聞こえない?」



と言うのです。


あぁこれは私達を怖がらせようとしているな…そう思った私は、



「でたよ!ベタだなぁ〜!そんなのに騙されるかよ!」



と一蹴しようとしたのですが、友達は私の言葉を遮るように、



「違う違う!マジで!マジでなんか聞こえるって!」



と言葉を続けます。


その真剣な様子にその場にいる皆が一瞬立ち止まり、そして同時に訪れる静寂。



すると階段横の草むらから確かに音がする。



ガサッ………ガサッ………ガサッ………



この神社は山の中腹あたりにあり、私達が登っている階段の横は草木が生い茂る山そのもの。


階段があるのにわざわざそんな所を歩く人がいるわけがない。


いるわけがないのだが、まるで人が歩いているような、定期的な音がそこからは確かに聞こえてくる。




「えぇ…なにこの音……」



「動物?」



「イヤ動物ならこんな音じゃないじゃない…」



私達は音のする方にライトを向けてみる。


しかしそこには何もいない。




「え?何もいないんだけど…」



「うそ…コワ……」



「……」



その間も


ガサッ…ガサッ…ガサッ…という音は聞こえてくる。


私達はビビリながらも、その正体を確かめようと再度音のする方へライトを向ける。


しかしなかなか音の正体に辿り着かない。


その間も聞こえてくる音。


私達はライトを右へ左へ動かしながら音の正体を探る。


しばらくして1人が声をあげる。



「あっ!」


私達は声を上げた男の照らすライトの先へ目を向ける。





するとそこに照らされていたのは…





「ゴリゴリに山登りしてるオジサン!」



勝手な話だとは思うが、こちらで想像してるのは髪の長い女とかそういう類の幽霊。それなのに出てきたのは完全に登山の格好したオジサン。


これは冷める。



イヤでも登山の格好した幽霊かな?


とかそんなふうにも思ってはみたんですが、このオジサン……



めっちゃ息切れしてる……








その様子から皆はすぐに生きている人間と認識。


生きている人間と分かったからなのか、そこからそれぞれがオジサンにツッコミを始める。



「イヤ夜の心霊スポットでなんで登山!?」


「照明も付けずに1人で深夜の山登りとか違う意味でコワいわ!」


「何してんのオジサン!!どこに向かってんのよ?そしてアンタのゴールはどこよ!?」



そんな言葉にもオジサンはなんのリアクションもすることはなく、どんどんと山を登っていく。



「こわっ!!なんでなんのリアクションもしないの!?こわっ!」



「なに!?やっぱり山登りタイプの幽霊!?ハァーハァー息切れしちゃうタイプの幽霊!?」



「大丈夫ですか〜!?あなたの家族はあなたの行動なんて言ってますか〜!?ワタシはあなたが心配ですよ〜!!」



山を登っていくオジサンの背中に向けてそれぞれが思い思いの言葉を投げかけその日の心霊スポット巡りは終了しました。



今思えばオジサンにそんな言葉をかける必要は無かったんですが、そこは若気の至りということだ許してください。


しかし、あのオジサンは無灯火で深夜に山を登って何をしたかったのか?何者だったのか?


真実は分からないままですが、これは本当にあったウソのような出来事です………










ベスト3一気に書くつもりだったんですが長くなったので1個づつ書きます!



続く