急遽開催!回数稼ぎシリーズ!!


これは自分の体験談で面白かった話、思い出深かった話をブログにして回数を稼ごうという企画です!


とにかく今は数!数!数!クオリティより更新回数です!!目標達成のためだけのこの企画で目標達成を目指します!!



「伝説を残す男 コテッチャン」




(こんな感じだったというイメージです)



中学1年生の頃のお話です。


休み時間のこと、どこからか、




「ピュ〜〜〜〜イ」




と甲高い、まるで指笛のような音が聞こえてきました。


あまりに異質なその音は教室中に響き渡り、教室にいた皆がその音が鳴ったであろう方向を見ました。



そこには1人窓際に座るコテッチャンがいました。









コテッチャンはみんなの視線に少し恥ずかしそうな顔をして、



「しょうがないだろ…あんなに音すると思わなかったんだから……」



と言いました。



私は「指笛の練習でもしてて、予想よりも大きな音がしてしまったのかな?」と、そう思ったのですが、



コテッチャンは続けざまに、



「イヤ!なんでみんなこっち見て固まってんだよ!いっつも〇〇だって屁こいてるじゃん!俺のときだけ変な感じにするなよ!!」



と、指笛のようなその音が、まさか「屁」だとはまだ誰も気が付いていなかったのに、

自らさっきの「音」の正体が「放屁」だということを暴露してしまったのです。



その告白に一瞬みんなが目を丸くし、そしてそのすぐ後に、



「アレ屁だったのかよww」「あんな音の屁聞いたことねーよww」



と教室中が大爆笑。


この事件は「コテッチャンの指笛事件」として伝説になりました。



追伸、コテッチャンの言い訳としては「窓のフチとの隙間があの音を発生させた」とのことでしたが、私が何度チャレンジしても「コテッチャンの音色」を再現することは出来ませんでした。






「亀田のマーボー」




中学1年生のとき、クラスメートに亀田さんというそれはそれは真面目な女の子がいました。




(あくまでイメージです)



亀田さんは私の隣の席だったのですが、真面目な亀田さんは、授業中でもお喋りをしたり絵を書いている私のことを好きではないようで、ことあるごとに、



「うるさい!喋るな!ふざけるな!」



と怒ってばかりいました。


そんな口うるさい亀田さんのことをあまり好きではなかった私と、私の後ろの席だったコテッチャン。


いつも二人で亀田さんの文句を言っていました。



そんな苦手な亀田さんですが、給食のときは4人一組で班を作って食べるルールだったので、私は給食中、亀田さんと席を向かい合わせにして食べなくてはいけませんでした。


並びとしては向かいの席に亀田さん。隣の席にコテッチャン。斜め向かいの席に「誰か」です。





(こんな並びで給食を食べていました)




そこでもベラベラと喋る私に向かって亀田さんはよく



「給食は黙って食べろ!」


「喋りながら食べるのは行儀が悪い!」


「汚い!」



などと怒っていましたが、ある日亀田さんは私に…



「お前はうるさいだけで全然面白くない!笑えない!」



と言ってしまったのです……


友達を笑わせるためだけに学校に行っていた私は、亀田さんのこの言葉にカチーンときてしまい、その場で亀田さんに勝負を挑むことにしました!



その勝負とは、



「亀田さんが口になにか含んでいるときに笑わせて吹き出させてやる!」



というもの。


もちろん亀田さんの許可など得ずに、勝手に始める勝負です。例えこの勝負に勝とうが負けようが、誰になんの影響もありませんし、なんの損も得もありません。



しかしこれは「私のことが面白くないと言う亀田さん」人を笑わせることに青春をかける男」のプライドをかけた真剣勝負なのです!




私は、給食のラインナップを見ながら勝負メニューを吟味します。



ご飯……これは粘着性が高いので吹き出させるのにはあまり向いていない食材です。もしかしたら喉につまらせてしまうかもしれませんから却下です。


牛乳……これは吹き出させるのにはもってこいですが、吹き出した後に掃除した雑巾が地獄のような臭いになるというデメリットがあります……なのでこれも却下です。


と…なると……


そうして私はそのときのメインディッシュでもある「マーボー豆腐」を亀田との勝負メニューに決めました。


そして亀田がマーボー豆腐を口に含んだその瞬間!私の中でゴングは鳴り響き、亀田との勝負が始まります!



私はいつもの友達に話すような口調ではなく、漫談口調で小学校の時のエピソードや、コテッチャンの指笛の話など、そのとき鉄板だった話を続けざまに叩き込みます。







その話を聞きながら、下を向きながら肩を震わせている亀田さん。これは多分ウケている!



間髪入れずに次々と話をしていきます。



そして徐々に肩の揺れは大きくなるものの、なかなか吹き出しはくれない亀田さん。



しかし私は直感で「もう一息だ!」



そう思い、一旦話を止め、亀田さんが上を向くのを待ちます。



そして、話が止まったことに気を緩めた亀田さんが不意に上を向いたその瞬間、そこに待っていたのは



私の真顔。








その瞬間、油断していた亀田さんは豪快にマーボー豆腐を吹き出し、前の席の私とコテッチャンは亀田の吹き出したマーボーの直撃を受けるのでした。








私は亀田に勝利しました。


完全勝利です。



しかし、その代償は大きく…私とコテッチャンの洋服や皮膚には無数の亀田のマーボーが……



私は亀田さんに向かって、



「オイ亀田!ナニやってんだよ!汚ねーなー!」



などと言いながら服についたマーボーを拭っていると、



横にいるコテッチャンが……




「…どうしよう…俺……亀田の吐いたマーボー……飲んじゃった……」






そう呟きました……



どうやらコテッチャン。亀田がマーボーを吐いたその瞬間に牛乳を飲もうとしていたらしく、


牛乳を飲もうと開いた口に偶然亀田のマーボーがイン。


異物の侵入に気が付いたものの、そのまま止まることなく牛乳を飲んでしまったらしいのです……



それを聞きつけ騒ぎ立てる男子達。


騒動の真ん中に立たされて、泣いてしまう亀田さん。


それを可哀想だという女子達。


可哀想なのは亀田のマーボーを食ったコテッチャンだと言う男子達。


泣きじゃくる亀田さん。


やはり可哀想だという女子達。


やはりコテッチャンのほうが可哀想だという男子達。


笑わせたと思っていたけど、最終的には話術ではなく顔で笑いを取ったことに気が付いて凹む私。




これぞまさにカオス。




そしてそのあと亀田さんはみんなから愛を込めて「マーボー亀田」。


コテッチャンは一部から「マーボーミルク」と呼ばれることになったとかならなかったとか……



これが私の知る「亀田のマーボー事件」の全容です。


本当にこんな事があったのか無かったのか……それはあのときあの教室にいるものにしかわからない物語……



終わり