先日の話です。
一人でこっそりと焼き肉の食べ放題に行ってきました。
「一人焼き肉。」
この行為、最初抵抗あったんです。
ラーメンとか牛丼ならともかく、焼肉を1人でっていうのはなんかハードルが高い。
だけどお客さんから「平日はランチの時間を少し外せば全然客がいないですよ。僕も仕事の合間にたまに行きますよ。」との情報を得てから、たま〜に1人焼き肉を楽しむようになったんです。(もちろんユカちゃんには内緒です。)
この日は15時ぐらいに入店し、先客は3組のみ。
私は食べ放題コースとドリンクバーを注文し、スマホで好きな動画を見るためにイヤホンをつける。
好みの心霊話をチョイスしてからタッチパネルで肉をチョイスする。
まさに至福のひとときでした。
あのことに気が付くまでは………
最初は些細な違和感でした。。。
ドリンクバーを取りに行ったとき、いつもとは違う感じ……
というか、なんだか視界が変な感じがしたんです。
でもそのときはそんなに気にするでもなく、気のせいかな?と、席に戻ってまた普通に食事を楽しんでいました。
またしばらくして、2回目のドリンクバーを取りに行ったとき、
やはりそのときも視界に違和感を感じました……
その違和感は先程よりも明らかに強く、何かが変なことは明白でした。
それでも私は、その違和感の正体を確かめようともせず、そそくさと自分の席に戻りまた焼肉を頬張りました。
否…
本当は違和感の正体にこのときすでに気が付いていたのかもしれません。
それでもそれを受け入れることが出来なかった…
だから盲目的に気が付かないフリをしてしまったのかもしれません。
しかし、3回目のドリンクバーを取りに行くときに、
もう私は自分自身をごまかすことは出来ませんでした。
ハッキリと見てしまったんです。
違和感の正体の全てを凝視し、理解してしまったのです。
違和感の正体。
それは…
「視界の中にいる全員が太っている!」
という異常な光景だったのです。
私以外の先客3組は男女のペア。その男女ともにお太りになられている。
それもポッチャリなんかではなく、なかなかのレベルのお太り具合。
そこにプラスで私です。
外から見ればこの店は「痩せてる方お断り」に見えたかもしれません。
入店時に体重計にのり、二桁の体重の方は入店できない。そんな斬新なシステムの焼肉屋だと思われたかもしれないんです。
ともかく、今店内にいる客が全員太っているという異常事態。
フツフツと私の中で「ライバル心」が芽生えてきます。
コイツらには負けられない!
同じジャンルの生き物として負けてたまるか!!
という気持ちになっていったのです!
といつことで、唐突ですが、「勝手に大食いバトル」のスタートです!!
カーン!
まずは近くの40代後半かと思われるご夫婦とのバトルです!!
私が入店した時点でもうかなりの量を召し上がっていたこのご夫婦!
食べ放題の制限時間が終了に近いのか、奥様はすでにデザートを食べている!!
これは楽勝でしょう!!(勝敗は私が勝手にゴングを鳴らした時点から、どれだけ食べたかで決めます。)
しかし侮れないのがこの親父です!
体型もさることながら、なかなかの食べっぷり!一気にかき込むのではなく、あくまで一定のリズムでたんたんと食べています!!
しかし私も負けていません!一気に大量に注文してそれを鬼神の如く食べまくります!!
おっと!ここでさっきまでデザートを食べていたはずの奥様がまさかのお肉を食べている〜〜!!
まさに奇跡のカムバック〜〜!肉→デザート→肉という異例の展開だぁ〜〜〜!!
戦力外かと思っていた奥様がまさかの戦線復帰に完全にペースが乱が乱れてしまった私〜!!大丈夫か!?大丈夫なのか!?
おっと「ご夫婦」ここにきてまさかの大量注文!!
終盤だからもう食べないだろうと予想していた私の心を完全に折りにきた〜〜〜!!!
その様子を見て意気消沈している私!!あぁ!ダメか!?ダメなのか!?完全に箸が止まってしまったぁ〜!!死んだ魚の眼で下を向いて固まってしまった〜〜!!
カンカンカ〜〜ン!!
ここで試合終了です!!!
飯田選手、制限時間まで30分を残し敗北!!
先に入店していた誰よりも先にお腹がいっぱいになってしまうという屈辱!!これは我々の業界では一番恥ずかしい行動!!あってはならないことです!!
まさに完全敗北!!見掛け倒しのイモ野郎と言えるでしょう!!
こうして私の短い戦いは幕を下ろしました。
私はこの戦いを通じて一つのことを学びました。
平日のランチ外の時間…それは確かに空いているのかもしれません。
しかし、その時間にいるのは思考の全てを食欲に捧げた鬼達。
さらに場所が食べ放題なんていったら、もうそこは鬼のなかでも猛者が集う場所!鬼ヶ島なのです!!
素人が簡単に手を出していい場所じゃなかったということです。
みなさんも平日の食べ放題を利用する際は鬼達に気をつけてくださいね……
終わり。。。