日時:2002年10月26日

 

コース:蝉ヶ平→湯沢出合→高頭→湯沢ノ頭→雨乞峰→御神楽岳→雨乞峰→大森→室谷登山口

 

       (新潟県)

 

 蝉ヶ平登山口です。当日は栄太郎新道から御神楽岳を目指し室谷コースを下ります。私は3回目のコースで3年振りです。前回(1999年)も栄太郎新道から復活整備されたばかりの室谷コースを歩きました

 

 登山口から歩いて程なくして鉱山跡を通過すると、広谷川の左岸沿いのトラバース道になり、湯沢の出会いまではほぼ平坦な沢筋歩きです。蛍沢・西谷地小屋沢・覚道沢などの枝沢を10箇所くらい通過していきますが、枝沢は滑りやすく気を使います

 

 蝉ヶ平登山口から1時間くらい歩いて湯沢出合に到着すると、湯沢の源頭部が見えました。出合から高頭までは岩場と鎖が連続する急な登山道です

 

 湯沢出合から広谷川を離れ、湯沢左岸の小さな稜線に出るまで長いロープばかりの急登が続きます

 

 攀じ登る所も有ります。※栄太郎新道は昭和34年(1959)に最奥集落の熊倉栄太郎により開拓された新道だそうで、修験信仰の道では無いそうです

 

 小さな稜線に出ると正面には湯沢ノ頭の直下に広がる大スラブ帯と山伏尾根・水晶尾根といった岩稜が見えました。御神楽岳は下越の谷川岳とも言われており、東側に壮大なスラブの岩壁が広がっています

 

高頭(こうつむり)まで岩場・鎖が連続する核心部区間です

 

 長く急な鎖場の岩稜を登ります。左右ともに切れ落ちた箇所が連続して出てきます

 

 上部岩稜を見上げると山伏尾根の山伏ドーム(左)が見えます。高頭へ、左側に湯沢奥壁やダイレクトスラブ・山伏尾根・水晶尾根などを観ながら登ります

 

 「またずり岩」の通過です。またずり岩(馬の背)は、そんなに高度感もなく技術的に難しくないが転落は許されないです。跨がなくても渡れたのですが、「股ずり岩」なので、途中の突起岩部分で股を態々擦りました。余裕ですね

 

 「またずり岩」を過ぎると顕著な岩稜になり上部岩稜帯となります。直下に歩いてきた「またずり岩」が見えます

 

 上部岩稜尾根の登りです。鎖場はないが急斜面が続くので気が抜けません

 

 高頭の直下は、岩混じりの草付きと大岩を右に左にと巻き気味に登ります

 

 岩混じりの草付きを登れば主稜線上の高頭に到着すます。左側に湯沢奥壁やダイレクトスラブが迫って来ます

 

高頭付近の登山道は岩尾根です

 

振り返り見る高頭方面です
 

 湯沢の頭から東へ派生する山伏尾根と湯沢の源頭部スラブ帯です。高頭から湯沢ノ頭までは細かなアップダウンを繰り返しながら進みます

 

 湯沢ノ頭手前の痩せた岩稜歩きです。左右ともスッパリと切れ落ちています

 

 やや藪の煩い斜面を登り切ると湯沢ノ頭に到着しました。御神楽岳と雨乞峰が見えて来ましたがまだまだ遠いです。左側は御神楽沢源頭スラブ帯です

 

湯沢ノ頭から眺める御神楽岳と清酒「御神楽岳」です

 

 湯沢ノ頭から一旦、雨乞峰との鞍部まで約100mほど下ります。そこから雨乞峰までは小さなピークを越えながら登ります
 

鞍部から雨乞峰までは小さなアップダウンが有る急な登りです

 

 雨乞峰の手前で振り返り見る、歩いてきた湯沢の頭と水晶尾根です。殺生窪の岩場を越え、最後に灌木帯を登れば室谷コースとの分岐となる雨乞峰です

 

 御神楽岳手前から振り返り見る、歩いてきた雨乞峰(左)と湯沢ノ頭方面の尾根です

 

御神楽岳手前から振り返り見る、湯沢ノ頭と水晶尾根です

 

 御神楽岳(1387m)の山頂です。早速「御神楽岳」にお神酒を上げ乾杯です。山頂で素晴らしい景色を観ながら長~い休憩をした後は室谷コースを下ります
 

 室谷コースを下ってすぐの所から振り返る雨乞峰(左)と御神楽岳です。御神楽岳は左右非対称山稜なので、西側の室谷コースには岩場などの危険個所は有りませんのでルンルンで下ります

 

 室谷コースから振り返り見る湯沢ノ頭です。この後、長~い室谷コースを下り、セト沢のせせらぎが聞こえて来ると室谷登山口は近いです

 

 室谷登山口です。早朝タクシーを呼んで駐車していたので、すぐに愛車に乗り御神楽温泉へ行き汗を流しました