日時:2015年10月22~23日

コース:10月22日:宮川第3発電所→大日嵓→地獄谷吊橋→平等嵓→桃ノ木山の家
    10月23日:桃ノ木山の家→七ツ滝→崩壊地→光滝→堂倉滝→粟谷小屋
          →日出ヶ岳→大蛇嵓→大台ケ原P

イメージ 1
                (三重県・奈良県)

イメージ 2
 宮川の吊り橋を渡る予約制の登山バスです。以前から行きたかった大杉谷は2004年の台風20号の豪雨で全面通行止めになっていましたが、昨年(2014)10年振りに全面開通しましたので、今回大杉谷~日出ヶ岳と歩きます

イメージ 3
 エスパール交通の登山バスは大杉谷・登山センターで休憩しました。ここで登山届を提出します。ここから終点の中部電力宮川第3発電所へは狭い道を行きます。昔は船で移動だったようですが、今は予約制のバスになっていました

イメージ 4
 大日嵓の大スラブ岩の登山道です。大杉谷の登山口となる宮川第3発電所から歩き始めて程なくしてコの字に掘られた大日嵓の岩道を歩きます。登山口に日出ヶ岳まで14.1kmの表示が有りました。さらに日出ヶ岳から大台ヶ原Pまで4km位あるので全長18km程度の歩きになりますが、それでも黒部渓谷下ノ廊下のちょうど半分位です。それを2日で歩くので余裕が有ります

イメージ 5
 大日嵓付近の登山道脇に咲くリンドウです。初日は登山口(290m)から桃の木山の家(480m)まで200m足らずの高低差ですが、アップダウンを繰り返して歩きます

イメージ 6
振り返り見る、熊谷吊り橋と大日嵓方面です。この後も「地獄谷吊り橋」と続きます

イメージ 7
 京良谷出合付近です。大杉谷は岩をコの字にくりぬいた登山道や渓谷を高巻きする道がほとんどですが、下流側では川原沿いの歩きもあります

イメージ 8
 ひうちすぎ吊り橋です。大杉谷には長い吊橋が10ケ所以上有り左岸、右岸と渡って行きますが、いずれも最近再整備されたような新しい橋が多いので安心です

イメージ 9
 水越谷出合付近の岩を切り開いた登山道です。スリリングな道が続きますが、黒部・下ノ廊下の「転倒したら大怪我では済まない」とは違って気は楽です

イメージ 10
千尋滝展望所に有る休憩所です

イメージ 11
休憩所から眺める、渓谷一の落差135m(160mとも)の千尋滝です

イメージ 12
岩を切り開いた登山道が続きます

イメージ 13
 獅子淵付近の渓谷です。大杉谷・宮川は大台ヶ原山系を源とし伊勢湾に注ぐ、国交省の水質検査で10回以上も日本一になった清流です。登山道からみても川底の石まで透き通って見えるのには感動します

イメージ 14
 渓谷一の美観と云われている獅子淵です。ゴルジュの奥に直瀑の「ニコニコ滝」が見えます。雰囲気はちょっと南九州の高千穂峡みたいに神秘的です。ここは大杉谷コース前半の見どころなので多くの登山者が休憩をとっておりました。この後、登山道に戻ります

イメージ 15
2段クサリの道も有ります

イメージ 16
 大岩壁の平等嵓と長~い「平等吊り橋」です。この後も「加茂助吊り橋」~不動谷出合と歩きます

イメージ 17
 初日の最後の吊り橋を渡ります。吊り橋の先に当日お世話になる桃の木小屋が見えます。桃の木小屋は清潔感が有る感じの良い小屋です。また温泉ではないけど風呂が有るのがなお良いです

イメージ 18
2日目の歩き始めです。桃の木小屋から先も岩の壁にコの字に掘られた道が続きます

イメージ 19
 東屋のある展望台に着くと、正面から七ツ釜滝が見えます。大杉谷には多くの滝が見られますが、その一つの七ツ釜滝は「日本の滝100選」に選定されています。この滝は名前のように7段の滝ですが、ここからは下3段のみ眺められます

イメージ 20
七ツ釜吊り橋です

イメージ 21
 振り返り見る、歩いて来たヘツリの道(左)とエメラルドグリーン大杉谷です。大杉谷は日本三大渓谷と云われていますが、男性的な黒部峡谷・下の廊下とは異なり、清く澄み切った川は女性的と云われています

イメージ 22
 増水したら歩けない登山道です。この付近は岩を削って作った道を鎖を掴みながら歩きます

イメージ 23
 2004年の台風20号の豪雨で大崩落した箇所が見えて来ました。手前の川(登山コース)が大岩で埋まっています

イメージ 24
2004年に崩壊した箇所を乗越します。崩壊し10年間通行止めになっていた箇所です

イメージ 25
 崩壊し新たに設けられた登山道を矢印に従い歩きます。上流側の河原の登山道と光滝が見えます

イメージ 26
 河原の登山道から振り返り見る崩壊箇所です。大きな岩が大杉谷側へと押し出して谷を埋め尽くしているのが分ります

イメージ 27
滝壺の無い光滝です

イメージ 28
隠滝吊り橋です。「隠れ滝」は吊り橋から身を乗り出さないと見えませんでした

イメージ 29
 大杉谷は上流に進むに従って谷が深くなって、黒部渓谷と清津峡(新潟県)の断崖渓谷と同じよう見え「日本三大渓谷」と呼ぶにふさわしくなって来ました。でも登山道は大杉谷の渓谷から間もなく離れます

イメージ 30
 大きな釜を持つ堂倉滝です。ここで登山道は大杉谷渓谷と離れて尾根を直登しますが、粟谷小屋までかなりの急登が続きます

イメージ 31
 粟谷小屋です。途中、登山道は倉谷避難小屋経由と粟谷小屋経由の道に分岐しますが、水場の有る粟谷小屋へ進み延命水を頂きました。また小屋の標高は約1100mですので日出ヶ岳までまだ600mの登りが有ります

イメージ 32
 倉谷避難小屋(左)と登山道本線(右)の分岐道標です。この後、展望の無い急登の樹林帯を歩きます

イメージ 33
展望の無いで尾根歩きで日出ヶ岳方面が見える箇所が有りました

イメージ 34
シャクナゲ平です。まだまだ展望の無い尾根歩きが続きます

イメージ 35
笹原の日出ヶ岳山頂が近くなって来ました

イメージ 36
台高の最高峰の日出ヶ岳(1695m)山頂から眺める、牛石ヶ原方面です

イメージ 37
日出ヶ岳から振り返り見る、大杉谷から歩いて来たしゃくなげ平方面です

イメージ 38
 20年振りの大台ケ原です。牛石ヶ原への木階段の登り道で振り返り見る、最高峰の日出ヶ岳(1695m)です

イメージ 39
牛石ヶ原です

イメージ 40
 大蛇嵓(1579m)の先端の展望台で眺める槍ヶ岳のような岩です。付近は紅葉が見頃でした

イメージ 41
大蛇嵓展望台から眺める千石嵓です

イメージ 42
シオカラ谷の吊り橋から眺める付近の紅葉です

イメージ 43
大台ケ原Pへの道で振り返り見る、シオカラ谷の吊り橋です

イメージ 44
 大台ケ原の駐車場へ着きました。この後、奈良交通バスに乗り近鉄大和上市駅まで行きます