眠った着物を起こす | 橋渡し姫  〜人と人、心と身体、身体の知恵の昔と今をつなぐ〜

橋渡し姫  〜人と人、心と身体、身体の知恵の昔と今をつなぐ〜

生まれた日が1111で橋渡しの日。昔の身体の知恵を今に伝えたい、昔のことを掘り起こすことも、昔と今の橋渡し。昔ながらのお産、排泄(おむつなし育児)、縁側子育て、月経、着物を通じて、身体に向き合い豊かな暮らしを提案します。

こんにちは!訪問ありがとうございます。
身体に向き合い、女性として世代をつなぐ楽しみを橋渡ししている竹田祐子です。

 
 
3月末まで、子供服の販売員をしているのですが、仕事のひとつに、おたたみがあります。
まず、始めに練習する基本中の基本です。
 
私は、不器用なので、おたたみがとても苦手です。今でも、上手とは言えないかもですが…。
 
おたたみは、きれいに見せるためにするもの。
接客して乱れたから、たたみなおす。
空いてる時間にたたみなおし、しながら、服の汚れや不具合のチェックもします。
生地や性能を知るため、たくさん触って知ることもできます。
 
それと別に、私はおたたみしながら、思ってることがあります。
森羅万象全てに生命が宿ると思えば、
おたたみは、眠っていたものに命をいれる作業。
たくさんの服があると、どうしても、誰にも触れられず、しばらく眠ってしまう服もあります。
そういうときはさみしそうに寝てるんです。
 
そこに、一度広げてたたみなおすことで、命をいれてあげると、なんだか喜んで、きれいになってくれてる気がするのです。
ありがとうって聞こえるような。
 
そんなことを思えば、服の一枚一枚が愛おしくなります(^^)
 
今後、普段着の着付け教室をゆくゆくしていこうと考えているのは、
同じように命をいれてあげたいと思ったから。
 
おばあちゃん、いやそのまたおばあちゃんからかもしれない、何世代もつながってる、普段着の着物が、タンスの中にありませんか?
その子達は眠ってます。
パンパンって、手を叩いて目覚めさせませんか?
広げてあげたら、きっと、命を吹き返してくれます。
 
そして、世代をつなぐように、その着物をきていた女性達の生き様が、きっと私達を支えてくれます。
 
私は、祖母の着物をよく着ます。
もちろん、自分で仕立てて作った着物もあります、だけど、祖母の着物を着る方が、好きです。
自分を凛と支えてもらえます。
それは、やはり、祖母が生きてきた証が一緒にあるから。
着物が命を吹き返すことが、次の世代をつなげることにもつながる、そんな気がしてならないのです。
 
家に眠ったままの着物ありませんか?
起こしてあげてみませんか?
 
いつでも相談にのりますよ~。