Another Half Moon -2ページ目

Another Half Moon

そういうこと。



今年はどんな年だったか。

バラバラになった思い出をかき集めても、

今ではもう幾つものピースが欠けていて、

どんな年だったかなんてわからなかった。

何もなくなってしまった今、やっぱり私は私の儘だった。


窓から眺める景色が寒い。

目の前で起きていること以外は何処か他人事で、

過去は過去、他人は他人の儘。

誰かの隣に居続けることに悩んでも、

やっぱり私は私、ひとりの儘で、

誰も居ない公園を吹き抜ける風のように、

冷たい道を足早に通り過ぎていく。

あの冬の寒さを覚えていないのは、

あなたが居たからなのかもしれない。


昨日よりも今日、今日よりも明日……

これからもっと寒くなっていく。

今年はどんな年だったか。

バラバラになった思い出をもう一度かき集めて、

少しずつ明るくなっていく窓の前、

もう一度思い出してみるよ。


私がブログを書き始めてから、少しずつ呟いてきた独り言。


今回の記事は100度目の呟き。


思い出せないほどたくさんの事を書いてきた。


あの人が居て、あの人と居て、あの人が居た。


自分を包む環境は毎日少しずつ更新されて、


昨日通った道も、きっと明日には違う道になっている。


人は変わる


私も変る


だけど私は、変らない過去の私を引きずりだしてばかりいる。


今、私が考えなければならないことはこれから先のことなのに。




私の中で痺れをきらしている何かが、


確信のない何かを予感して不安を感じている。


冷たい風を感じたから、冬が近づいたから、今年も終わりに近づいたから、


気持ちが焦っているだけなのかもしれない。


最近、此のテーマ:「私と美保の独り言」の更新が出来ずにいるのはどうして……


何時だって“あなた”について書いてきたから。


感じることに夢中になっていた頃、“あなた”は私のそばに居た。


“あなた”が美しく見えていたけど、もう忘れてしまいそう。


だけど消し去ることもできずにいる。


其のどちらも出来ない私は、


誰も居ない部屋で点けっぱなしのテレビのように、


ただ過ごしているだけ。


其の画面には、残酷な映像だけが映し出されている。


だからもっと否定して欲しい。