今年はどんな年だったか。
バラバラになった思い出をかき集めても、
今ではもう幾つものピースが欠けていて、
どんな年だったかなんてわからなかった。
何もなくなってしまった今、やっぱり私は私の儘だった。
窓から眺める景色が寒い。
目の前で起きていること以外は何処か他人事で、
過去は過去、他人は他人の儘。
誰かの隣に居続けることに悩んでも、
やっぱり私は私、ひとりの儘で、
誰も居ない公園を吹き抜ける風のように、
冷たい道を足早に通り過ぎていく。
あの冬の寒さを覚えていないのは、
あなたが居たからなのかもしれない。
昨日よりも今日、今日よりも明日……
これからもっと寒くなっていく。
今年はどんな年だったか。
バラバラになった思い出をもう一度かき集めて、
少しずつ明るくなっていく窓の前、
もう一度思い出してみるよ。
私がブログを書き始めてから、少しずつ呟いてきた独り言。
今回の記事は100度目の呟き。
思い出せないほどたくさんの事を書いてきた。
あの人が居て、あの人と居て、あの人が居た。
自分を包む環境は毎日少しずつ更新されて、
昨日通った道も、きっと明日には違う道になっている。
人は変わる
私も変る
だけど私は、変らない過去の私を引きずりだしてばかりいる。
今、私が考えなければならないことはこれから先のことなのに。
私の中で痺れをきらしている何かが、
確信のない何かを予感して不安を感じている。
冷たい風を感じたから、冬が近づいたから、今年も終わりに近づいたから、
気持ちが焦っているだけなのかもしれない。
最近、此のテーマ:「私と美保の独り言」の更新が出来ずにいるのはどうして……
何時だって“あなた”について書いてきたから。
感じることに夢中になっていた頃、“あなた”は私のそばに居た。
“あなた”が美しく見えていたけど、もう忘れてしまいそう。
だけど消し去ることもできずにいる。
其のどちらも出来ない私は、
誰も居ない部屋で点けっぱなしのテレビのように、
ただ過ごしているだけ。
其の画面には、残酷な映像だけが映し出されている。
だからもっと否定して欲しい。